髙久 拓海さん
学部3年生~修士2年生の本配属の4年間研究室に在籍し、表彰2件、国際会議発表5件(主著が1件)、国内会議発表11件(主著が5件)と、コロナ禍で大変ななか、4年間ですごい成果を残しました。
まず学部3年生の頃には、運転のモデル化に関する研究に研究室で初めて取り組み、カーブ走行における運転がステアリングの法則にどうマッチするかなどを検証しました。この成果を発展させたものは国際会議でも採録され、Best paper honorable mention awardを受賞しました。
また、学部4年生の頃には、Webでのアンケートや実験、アノテーション付与などにおける不適切な慣れにについて研究し、不適切な慣れが生じると選択がリズム的になることを明らかにするとともに、その成果を卒業論文としてまとめました。この成果は、GN研究会で発表し、表彰されました。
修士では、卒業研究の成果を発展させ、今度は選択時間だけでなくマウスの軌跡にも着目した研究を実施し、そのユーザ行動を分類しました。また、正解があるが慣れが生じてしまうようなタスクを設計し、その実験により間違うときには選択時間が短くなっていることなどを明らかにしました。さらに修士における一連の研究を整理し、修士論文「Web上での繰り返し実験で不適切な慣れが回答に及ぼす影響」を書き上げました。
髙久拓海さんは、運転のモデル化に関する研究を切り拓き、後輩が順に様々なコースをモデル化する研究の基礎を作ってくれました。また、その英語力で研究室の様々な研究の英語化に貢献してくれました。
卒業後はエンジニアとして働いてます。どこかで見かけましたら、是非ともお声がけいただきますとともに、ご支援をよろしくお願いいたします。
業績
- 表彰
- 国際会議発表
- Yuki Nakagawa, Sayuri Matsuda, Takumi Takaku, Satoshi Nakamura, Takanori Komatsu, Takeshi Torii, Ryuichi Sumikawa, Hideyuki Takao. A Study on the Effects of Intrinsic Motivation from Self-determination on Driving Skill, International Conference on Human-Computer Interaction (HCII 2023), Vol.CCIS, volume 1836, pp.73–81 (2023/07/28).
- Takumi Takaku, Yoshiki Maki, Satoshi Nakamura. A Method to Construct Comic Spoiler Dataset and the Analysis of Comic Spoilers, 27th International Conference on Knowledge-Based and Intelligent Information & Engineering Systems (KES2023) (2023/09/08).
- Yuichiro Kinoshita, Takumi Takaku, and Satoshi Nakamura.: Detecting Sports Spoiler Images on YouTube. Collaboration Technologies and Social Computing (CollabTech2024), Vol. LNCS14890, pp. 114-128, 2024.
- Shota Yamanaka, Takumi Takaku, Yukina Funazaki, Noboru Seto, Satoshi Nakamura. Evaluating the Applicability of GUI-based Steering Laws to VR Car Driving: A Case of Curved Constrained Paths, The 2023 ACM Interactive Surfaces and Spaces Conference (ACM ISS 2023) (2023/11/05).
- Masahiro Fukui, Takumi Takaku, Satoshi Nakamura, Shota Yamanaka. Evaluating the Applicability of GUI-based Steering Laws to Virtual Reality Car Driving: A Case of Width-Changing Paths, In Proceedings of the 35th Australian Computer-Human Interaction Conference (OzCHI ’23). Association for Computing Machinery, New York, NY, USA, 316–323. https://doi.org/10.1145/3638380.3638418, 2023.
- 国内発表
- 髙久 拓海, 船﨑 友稀奈, 瀬戸 徳, 中村 聡史, 山中 祥太. ドライビングシミュレータにおけるカーブ走行時のカーブ半径と道路幅が運転に及ぼす影響の調査, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2021-HCI-195, No.17, pp.1-8 (2021/11/30).
- 髙久 拓海, 小松原 達哉, 山﨑 郁未, 中村 聡史. Web上での調査における回答時間に着目した不適切な慣れの基礎調査, 情報処理学会 研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN), Vol.2023-GN-118, No.39, pp.1-8 (2023/01/23).
- 福井 雅弘, 髙久 拓海, 中村 聡史, 山中 祥太. ドライビングシミュレータにおける道路幅の変化が運転に及ぼす影響, 信学技報, Vol.122, No.440, MVE2022-54, pp.33-37 (2023/03/15).
- 髙久 拓海, 船﨑 友稀奈, 瀬戸 徳, 中村 聡史, 山中 祥太. ドライビングシミュレータにおけるカーブ走行時のカーブ半径と道路幅が運転に及ぼす影響のモデル化, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2023-HCI-204, No.4, pp.1-8 (2023/08/08).
- 徳原 眞彩, 木下 裕一朗, 髙久 拓海, 小松原 達哉, 中村 聡史. 選択肢の逐次的表示における遅延が選択に及ぼす影響, 信学技報, Vol.123, No.188, HCS2023-68, pp.65-70 (2023/09/12)
- 髙久 拓海, 中村 聡史. Web上での繰り返し選択実験における単調さが不適切な慣れに及ぼす影響, 情報処理学会 研究報告コラボレーションとネットワークサービス(CN), Vol.2024-CN-121, No.21, pp.1-7 (2024/01/22).
- 木下 裕一朗, 髙久 拓海, 中村 聡史. スポーツにおけるネタバレ画像のデータセット構築と判定手法の検討, 情報処理学会 研究報告コラボレーションとネットワークサービス(CN), Vol.2024-CN-121, No.9, pp.1-8 (2024/01/22).
- 飯田 空, 福井 雅弘, 髙久 拓海, 中村 聡史, 山中 祥太. ドライビングシミュレータにおける路上駐車による道路幅の変化が運転に及ぼす影響, 信学技報, Vol.123, No.433, MVE2023-47, pp.29-34 (2024/03/13).
- 徳原 眞彩, 木下 裕一朗, 髙久 拓海, 中村 聡史. 画像選択肢の逐次的表示における視覚誘導型遅延が選択に及ぼす影響, 信学技報 ヒューマンコミュニケーション基礎研究会(HCS) (2024/05/14).
- 成瀬 詩織, 飯田 空, 福井 雅弘, 髙久 拓海, 中村 聡史, 山中 祥太. ドライビングシミュレータにおける路上駐車のドア開閉が認知的狭さに及ぼす影響について, HCGシンポジウム2024, No.B-4-6 (2024/12/12).
- 髙久 拓海, 中村 聡史. 繰り返し選択実験の単調さが不適切な慣れに及ぼす影響, 情報処理学会 研究報告コラボレーションとネットワークサービス(CN), Vol.2025-CN-125, No.9, pp.1-8, 2025 (2025/03/06).
- 学位論文
- 卒業論文「Web上での調査における回答時間に着目した不適切な慣れの基礎調査」
- 修士論文「Web上での繰り返し実験で不適切な慣れが回答に及ぼす影響」