松田 さゆりさん
学部3年生~修士2年生の本配属の4年間研究室に在籍し、表彰2件、国際会議発表3件(主著が2件)、国内会議発表12件(主著が6件)と、コロナ禍で大変ななか、4年間ですごい成果を残しました。
まず学部3年生の頃には、株式会社SUBARUとの共同研究に取り組み、音によりハンドル操舵角をフィードバックするドレミハンドルを提案しました。また、この成果は国際会議でも発表しました。
また、学部4年生の頃には、ものを指でつかんだ時の爪の色の変化を利用した重さ推定手法について研究し、その成果を卒業論文としてまとめました。この成果は、国際会議でも発表しました。
修士では、卒業研究の成果を発展させ、Assetto Corsa上にドレミハンドルを実装し、複雑なコースのもとでのドレミハンドルの有用性を明らかにしました。また、実車にもドレミハンドルを実装し、運転コースでの実車実験から、ドレミハンドルが講師による指導群と同程度の効果があることを明らかにしました。さらに、初めてのコースにおけるドレミハンドルでの運転支援のため、事前にドレミの音を提示する手法を実装し、比較して検証しました。また、修士における一連の研究を整理し、修士論文「ドレミハンドル: 操舵角に応じた音提示による運転練習手法」を書き上げました。
松田さゆりさんは、そのアイディアを出す力と研究の推進力により、複数の研究プロジェクトを立ち上げてくれました。また、共同研究でも着実に成果を出し、想定していなかった成果まで到達させてくれました。
卒業後はコンサルとして働いてます。どこかで見かけましたら、是非ともお声がけいただきますとともに、ご支援をよろしくお願いいたします。
業績
- 表彰
- 国際会議発表
- Sayuri Matsuda, Yukina Funazaki, Takanori Komatsu, Naoto Matsuyama, Yuki Nakagawa, Satoshi Nakamura, Hideyuki Takao, Ryuichi Sumikawa, Takeshi Torii. DoReMi Steering Wheel: Proposal for a Driving Assist System with Sound Display Depending on the Rotation Angle of Steering Wheel, KES2022 (2022/09/07).
- Yuki Nakagawa, Sayuri Matsuda, Takumi Takaku, Satoshi Nakamura, Takanori Komatsu, Takeshi Torii, Ryuichi Sumikawa, Hideyuki Takao. A Study on the Effects of Intrinsic Motivation from Self-determination on Driving Skill, International Conference on Human-Computer Interaction (HCII 2023), Vol.CCIS, volume 1836, pp.73–81 (2023/07/28).
- Sayuri Matsuda, Satoshi Nakamura. TsumeColorGram: A Method of Estimating an Object’s Weight Based on the Thumb’s Nail Color, Proceedings of the 2024 International Conference on Advanced Visual Interfaces (AVI2024), No.100, pp.1-3 (2024/06/06).
- 国内発表
- 松田 さゆり, 中川 由貴, 船﨑 友稀奈, 細谷 美月, 松山 直人, 中村 聡史, 小松 孝徳, 鳥居 武史, 澄川 瑠一, 高尾 英行. ドレミハンドル: 操舵角に応じた音提示による運転支援システムの提案利用, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2021-HCI-195, No.16, pp.1-8 (2021/11/30).
- 中川 由貴, 松田 さゆり, 船﨑 友稀奈, 松山 直人, 中村 聡史, 小松 孝徳, 鳥居 武史, 澄川 瑠一, 高尾 英行. 自己決定に基づく内発的動機づけが運転に及ぼす影響, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2022-HCI-196, No.9, pp.1-8 (2022/01/11).
- 松田 さゆり, 中川 由貴, 船﨑 友稀奈, 渡邉 健斗, 大石 琉翔, 中村 聡史, 小松 孝徳, 鳥居 武史, 澄川 瑠一, 高尾 英行. ドレミハンドル:操舵角に応じた音提示手法の複数種のカーブを用いた検証, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2022-HCI-200, No.8, pp.1-8 (2022/11/08).
- 大石 琉翔, 中川 由貴, 渡邉 健斗, 松田 さゆり, 中村 聡史, 鳥居 武史, 澄川 瑠一, 高尾 英行. 内発的動機付けが運転に及ぼす影響の調査: クリック選択と音声選択の比較, 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2023-HCI-201, No.18, pp.1-8 (2023/01/16).
- 渡邉 健斗, 松田 さゆり, 大石 琉翔, 中川 由貴, 中村 聡史, 小松 孝徳, 鳥居 武史, 澄川 瑠一, 高尾 英行. ドレミハンドルにおける一音階に対する角度幅がカーブ走行の上達に与える影響の調査 , 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2023-HCI-201, Issue.36, pp.1 – 8 (2023/01/17).
- 松田 さゆり, 中村 聡史. 爪色の変化によるものの重さの推定に関する基礎検討, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2023-HCI-202, No.45, pp.1-8, 2023 (2023/03/15).
- 渡邉 健斗, 松田 さゆり, 大石 琉翔, 中川 由貴, 小松 孝徳, 鳥居 武史, 澄川 瑠一, 高尾 英行. 操舵角度に応じた音提示の音高変化がカーブ走行時の操舵に及ぼす影響, 信学技報 ヒューマンコミュニケーション基礎研究会(HCS) (2023/05/16).
- 松田 さゆり, 渡邉 健斗, 横山 幸大, 青木 由樹乃, 青木 柊八, 中村 聡史, 掛 晃幸, 石丸 築. メロ字ィ: ペンの位置に応じた音階の音提示による手書き文字練習システムの提案, 信学技報 ヒューマンコミュニケーション基礎研究会(HCS) (2023/05/16).
- 松田 さゆり, 渡邉 健斗, 中村 聡史, 小松 孝徳, 鳥居 武史, 澄川 瑠一, 高尾 英行. ドレミハンドル:操舵角に応じた音階提示手法のAssettoCorsaを用いた複合的なカーブにおける検証, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2023-HCI-204, No.5, pp.1-8 (2023/08/08).
- 鳩貝 怜央, 松田 さゆり, 渡邉 健斗, 中村 聡史, 掛 晃幸. メロ字ィ: 手書き練習における軌跡とお手本との距離を考慮したメロディ提示手法, 信学技報, Vol.123, No.433, MVE2023-43, pp.7-12 (2024/03/13).
- 松田 さゆり, 渡邉 健斗, 中村 聡史, 鳥居 武史, 高尾 英行, 清水 紗英里. ドレミハンドル: 操舵角に応じた音階提示手法の実車を用いた検証, 信学技報 ヒューマンコミュニケーション基礎研究会(HCS) (2024/05/14).
- 會田 萌々花, 鳩貝 怜央, 渡邉 健斗, 松田 さゆり, 中村 聡史, 掛 晃幸. 手書き文字練習における筆圧に応じたフィードバック手法の比較検証:音提示と色提示の比較, HCGシンポジウム2024, No.A-3-1 (2024/12/12).
- 学位論文
- 卒業論文「爪色の変化によるものの重さの推定」
- 修士論文「ドレミハンドル: 操舵角に応じた音提示による運転練習手法」