那覇で開催されたMVE研究会で「ドライビングシミュレータにおける路上駐車による道路幅の変化が運転に及ぼす影響」というタイトルで発表してきました(飯田空)

   

はじめに

初めまして。中村研究室B3の飯田空です。

革靴が好きな21歳の男です。
家にある自分の靴の数を調べてみたらなんと15足でした。ひえええええ、どう購買意欲を抑制すればいいのか悩んでいる今日この頃です。

さて、僕は2024年3月13日から15日の3日間にわたって那覇の沖縄産業支援センターで開催されたMVE研究会に参加し、「ドライビングシミュレータにおける路上駐車による道路幅の変化が運転に及ぼす影響」というタイトルで発表してきました。今回はその発表内容を報告します。

 

研究内容

背景

皆さん運転は好きですか?僕は好きですが、あまり得意ではありません。そのため、運転するときはいつもなるべく運転しやすい幅が広い道を運転したいと思っています。

運転技量や習熟度はドライバごとに違うため、経路推薦システムがドライバの技量や習熟度に合わせた経路を推薦することが事故の予防や安全な運転につながります。ですが、現在のそれは技量や習熟度は経路推薦に考慮されていません。これらの要因を考慮した経路推薦のためには、基礎調査として道路条件ごとの運転難易度を定量化した値で表すモデル化を行う必要があります。
私たちはこれまで、様々な道路条件における運転難易度のモデル化をステアリングの法則を用いて行ってきました。その中のひとつに去年のMVE2023で発表された「ドライビングシミュレータにおける道路幅の変化が運転に及ぼす影響」というタイトルの研究があります。この研究では道路幅の変化に着目した経路における運転難易度のモデル化が行われました。道路幅が徐々に変化する経路を想定して実験が行われ、道路条件ごとにモデル化ができることを明らかにしました。
この研究では徐々に道路幅が変化する道路を想定した経路で実験を行いましたが、より現実の状況に多い経路を追加で検証すべきだと考えました。そこで、路上駐車によって道路幅が変化する道路に着目しました。

この研究の目的は「路上駐車による道路幅の変化が運転に及ぼす影響を調査し、そのモデル化ができるか検証すること」になります。

 

実験

実験についてです。上記の図のような経路をドライビングシミュレータ上で再現し、ドライビングシミュレータを用いて行いました。

コース条件は元の道路幅を5mで固定し、駐車車両によって減少した幅(3m, 4m, 5m) と経路長(40m, 100m, 200m)の組み合わせ9種類を選定しました。また、上記の図では狭まる条件区間を示していますが、逆の広がる条件についても行ったため、条件としては9*2=18種類を条件として走行実験を行いました。実験を通して得られたデータから、条件ごとのエラー率や平均通過時間に関する分析を行いました。

 

結果

こちらがそれぞれの条件ごとの平均通過時間の結果の表になります。始端は区間に入る時の幅、終端は区間から出る時の幅を示しています。また、駐車区間の幅には_を付与しています。
この表からすべての区間長において始端幅と終端幅を入れ替えた狭まる条件と広がる条件で平均通過時間に差があることがわかりました。また、始端幅と終端幅の差が大きいほど狭まる条件と広がる条件の平均通過時間の差も大きくなることがわかりました。興味深い結果として、5mのとき駐車車両は実際には道路に干渉せずに端に置いてあるだけなのですが、前半区間か後半区間に置いてあるかの違いによって平均通過時間に差がありました。

 

モデル化の検証

今回用いたモデルは、Yamanakaらによって提案されたモデルになります。

モデル化の検証では4つの式を用いたのですが、どの式も高い精度で推定できることがわかりました。
ここで結果から、どちらも5mのときに前半区間と後半区間で、3m,4mのときの狭まる条件広がる条件のような平均通過時間に差が見られたので、「駐車区間において、「ドアが開く」ことや「人が飛び出してくる」場合の危険に備えた実際の道路幅に対して認知的狭さWxがある」という仮説を立てました。


この仮説から最も精度が高かった式を一部変更して再度精度を求めた結果、より良い精度で推定できることがわかりました。

今後は、仮説内の認知的狭さについてより詳しく調べたいと思っています。
より詳細な内容についてはスライドや論文を見ていただけたら幸いです。

論文情報

飯田 空, 福井 雅弘, 髙久 拓海, 中村 聡史, 山中 祥太. ドライビングシミュレータにおける路上駐車による道路幅の変化が運転に及ぼす影響, 信学技報, Vol.123, No.433, MVE2023-47, pp.29-34, 2024.

発表スライド

感想

初めての学会発表の感想です!
自分でもびっくりですが、全然緊張してなかったです!発表する内容については、先生や先輩がたくさん面倒を見てくれたので不安も何もなく、喋ることについてもなぜだか平気でした。B3入りたての頃にくらべてとても成長を感じました!偉い僕。

沖縄本島は約2年ぶりでしたが、スーパー楽しかったです!また旅行かなんかでゆっくりめんそーれしたいです。

論文たくさん見てくれた先生、先輩たちの皆さん、ありがとうございました。人生初の論文執筆でしたが、なんとか乗り切れました!

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