第200回HCI研究会で「ドレミハンドル:操舵角に応じた音提示手法の複数種のカーブを用いた検証」というタイトルで淡路島で発表してきました(松田 さゆり)

   

はじめに

おひさしぶりです。最近寒すぎてホットワイン欲が高まっている、中村研究室B4の松田さゆりです。🍷

2022年11月8日〜11月9日に淡路島夢舞台国際会議場で開催されたHCI(ヒューマンコンピュータインタランクション)研究会で、SUBARUさんとの共同研究の成果を、「ドレミハンドル:操舵角に応じた音提示手法の複数種のカーブを用いた検証」というタイトルで発表してきましたので、報告させていただきます。

研究概要

皆さんは運転得意ですか?ちなみに私はすごく苦手です。

教習所にいる時から運転が苦手で、特にハンドル操作に慣れず、曲がるにはどれくらい回したらいいの??とカーブ運転から苦手になりました。

クラウドソーシングで運転に関するアンケートをとってみても、運転に苦手意識を持つ人はカーブ走行に重要なハンドル操作を苦手に感じるようです。

そこで、初心者のカーブ走行を支援するために、ハンドルを回した角度に応じてドレミ音が鳴る、ドレミハンドルというシステムを提案してきました♪

こちらが実際に使用してみた動画です。

昨年これを使用した実験を行い、修正舵が減少する傾向がみられましたが、実験設計などに問題があったため実験では有意差は確認されませんでした。(第195回HCIにて発表

そこでドライビングシミュレータの改善、実験設計の見直しをしました。

カーブ形状の事前提示

カーブ形状が事前に提示されるように

飽きないように4種類のカーブを用意

実験設計

フェーズ分けした実験で、実力を出しやすく

そして再度実験を行ったところ、ドレミハンドルを使用して運転すると修正舵が有意に減少する、ハンドル操作がゆっくりになるということがわかりました!
修正舵回数に関する箱ひげ図

これらのことから、ドレミハンドルを使用すると、

・ドレミ音が鳴るから修正舵を認識しやすくなる

・カーブ形状を事前に提示することで,この種類のカーブはこの音まで回すという目安を把握しやすい

・ドレミ音を聞くことで,音のリズムを意識してハンドルを戻そうとして、ハンドル操作がゆっくりになる

ということが示唆されました。

詳細についてはスライドや論文をご参照ください。

発表スライド

 

論文情報

松田 さゆり, 中川 由貴, 船﨑 友稀奈, 渡邉 健斗, 大石 琉翔, 中村 聡史, 小松 孝徳, 鳥居 武史, 澄川 瑠一, 高尾 英行. ドレミハンドル:操舵角に応じた音提示手法の複数種のカーブを用いた検証, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2022-HCI-200, No.8, pp.1-8, 2022.

 

感想

去年も淡路島で発表させていただいたのに今回もしっかり緊張してしまいましたが、無事に発表できてよかったです。たくさん質問もいただけて、興味を持ってくれたのかなと少し嬉しく思いました。

また、去年聞いた発表がアップデートされたものもたくさんあって、聞いていてすごく楽しかったです。

そして!学会前にみんなで淡路島を堪能しました〜!!

渦潮クルーズに行きました

渦潮クルーズ

#おっ玉葱

#おっ玉葱

うますぎた淡路牛丼

淡路牛焼き肉丼

とっても面白いこと、美味しいもの、楽しいことがたくさんあって、一緒に行ったみなさまのおかげで充実した出張でした。🚕🧅🌊

皆既日食

皆既日食つかまえた

最後にはなりますが、SUBARUの御三方と様々な議論をさせていただいたおかげで良い研究ができました。また、ご指導いただいた中村先生、研究室のメンバー、実験に参加してくれた友人に心より感謝を申し上げます。

研究に身を置ける贅沢な時間に感謝して、精進してまいります!!

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