はじめに
初めまして.中村研究室B3の鳩貝怜央です.
2024年3月13〜15日に那覇の沖縄産業支援センターで開催されたMVE研究会にて発表をさせていただいたので,そのご報告をさせていただきます!
研究概要
先行研究
私たちはこれまで「メロ字ィ」というペンの軌跡に応じて音が鳴る文字練習システムを提案してきました.先行研究として「メロ字ィ: ペンの位置に応じた音階の音提示による手書き文字練習システムの提案」というタイトルの研究があります.先行研究では,メロ字ィを使用した場合の方がしなかった場合と比べて練習回数が増えるという結果を得られました.
今回のシステム
これまでのシステムでは,キャンバス上のどこをなぞったとしても音が鳴ってしまう仕様であったため,音が逆に気になってしまい遊んでしまう可能性がありました.そこで,今回のシステムではお手本からある一定上離れると音が鳴らなくなるように変更しました.
こちらリンクから実際に体験していただけます! https://melogy.net/
実験
今回の仕様変更が効果的なのかを検証するため,音が一切鳴らないメロ字ィ(音無し),先行研究のメロ字ィ(旧メロ字ィ),今回のメロ字ィ(新メロ字ィ)の3種類に分けて実験を行いました.
実験は大学生を対象にしたため,日本人にとって馴染みのない文字として梵字を使用しました.
実験の流れとしては3種類のいずれかのメロ字ィで16個の梵字を練習をしてもらい,その後にテストを実施しました.テストではキャンバスの左にお手本となる文字をランダムな順番で表示し,その文字を書いてもらうテストを行いました.テストでは全員統一で音は鳴らないものにしました.
結果
実験の結果,新メロ字ィ群は他の群と比べてなぞる速度が遅くなることがわかりました.新メロ字ィは音の鳴り方を制限したため,常に音が鳴るよう注意して書くようになったからだと考えられます.またこのことより,新メロ字ィは手書き練習を丁寧に取り組むことを誘導するものであると考えられます.
練習後のシステムを用いないテストでは,文字を書く速度はどの群も大きな差は見られませんでした.これは音が鳴らないことで音による制限がなくなったため実験協力者の本来の文字を書く速度に戻ったからだと考えられます.
今後はより文字練習に集中させる手法についての検討や,今回の実験では練習回数が固定だったため増やしていった場合の検証を行なっていく予定です.また,小学生や外国の方などの日本語学習者に使用していただきたいと考えています.
より詳しい情報に関しては下のスライドをご参照ください.
スライド
論文情報
感想
今回は初めての学会発表だったのと一緒に行ったメンバーの中で最初に発表だったのでとても緊張しましたが,先輩方のおかげで無事に発表を終えることができました.感謝しかないです.
沖縄には高校の修学旅行ぶりに行けて,観光も少しできたのでとても楽しかったです.相変わらずタコライスは美味しすぎました.
論文や学会発表など何から何まで支えてくださった先輩方と先生には感謝申し上げます.ありがとうございました!