2023年度 修了生:植木 里帆【修士(理学)】 #35

   

植木里帆さん

学部3年生~修士2年生の本配属の4年間研究室に在籍し、国際会議発表3件(主著が1件)、国内会議発表10件(主著が5件)と、コロナ禍で大変ななか、わずか4年間ですごい成果を残しました。

学部3年生の頃には、三択の選択肢において、異なるフォントの文字で選択肢を提示したときに、選択を誘導できるのではないかといったことに着目した研究を行い、実際に誘導効果は低かったものの、スマホとPCとで選択傾向に違いがあることなどを明らかにしました。この成果は、国際会議でも発表しました。

また、学部4年生の頃には、中学生が数学の基礎計算で途中式を書かない問題に着目し、途中式にリアルタイムでプログラミングにおいて利用されるハイライトを施すことによって、途中式を書くことを促す手法を提案し、システムとして実装したうえで卒業論文としてまとめました。

修士では、そもそも数式にはどのようなハイライトを施すとよいのかについて検証する実験システムを設計し、複数のハイライト手法の比較検討を行いました。また、数学を使う機会が減っているような学生を対象とした実験や、クラウドソーシング上での実験も実施しました。この一連の研究で、学会で表彰されました。また修士における一連の研究を整理し、修士論文「基礎的な数式の構造理解を支援するハイライト手法に関する研究」を書き上げました。

植木さんは、調査力が高く、他者の関連研究も探すのが得意で、研究室の研究推進においてとても助けられました。また、さまざまな学生の共著にも入っていることからも明らかなように、後輩の指導をしっかりしてくれ、とても助かりました。

卒業後はエンジニアとして働いてます。どこかで見かけましたら、是非ともお声がけいただきますとともに、ご支援をよろしくお願いいたします。

 

業績

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