第201回HCI研究会で「PP-Undo: 筆圧の制御により付与されたストロークの確信度に基づくUndo/Redo手法の提案」というタイトルで石垣島で発表してきました(関口祐豊)

投稿者: | 2023年1月19日

はじめに

中村研究室B4の関口祐豊です.

石垣島のいしがきれいだった!!!!!!これで地球温暖化も防いでしまいましたかね⛄️

2023年1月16, 17日の2日間にわたって石垣島で開催された第201回HCI研究会に参加してきたので,報告します.自分は現地で「PP-Undo: 筆圧の制御により付与されたストロークの確信度に基づくUndo/Redo手法の提案」というタイトルで発表させていただきました.

 

研究内容

背景

タブレット端末が普及していることから,スタイラスペンを用いた情報端末への手書きに着目しました.

タブレットとスタイラスペンを用いた手書きには,Undo/Redo機能が存在しますが既存のUndo/Redo機能では,操作の順序に沿ってしか戻ることができず重要度や確信度の低い箇所などをまとめて削除することは難しいです.

まとめて削除するのに適しているデジタル手書きの機能としてレイヤーがありますが,普段ノートを作成する際に確信度や重要度の段階に応じてレイヤーを分けながら記述するのは難しいです.

ここで,筆圧はデジタル手書きにおいてユーザが明示的に変化させやすい筆記情報として知られています.

このことから,

我々は筆圧の強弱Undo/Redoの軸として導入すること

にしました.

提案手法&実装

今回の研究では,確信度や重要度の大小に応じて筆圧をコントロールして記述することで筆圧の弱いストロークから削除を行うUndo機能であるPP-Undoを提案&実装しました.

 

レンジスライダを動かすことによって筆圧の弱い箇所をまとめて削除することができるシステムです.

実験

PP-Undoがユーザの操作にどのような影響,利点,欠点を及ぼすかを明らかにすることが実験の目的です.

実験ではPP-Undoを用いて2種類のタスクを7問,20名の実験参加者に行ってもらいました.

結果

1 全てのストローク量とタスク終了時のストローク量の分布

PP-Undoを使用することでタスク終了時のストローク量が従来のノートに比べおおきく変化している.

2 提案手法群と従来手法群の筆圧値の標準偏差

提案手法群:0.139,従来手法群:0.068

PP-Undoのために筆圧の強弱を制御している.

3 ユーザごとの全てのストローク量とタスク終了時の筆圧分布

提案手法群のユーザの多くが,ストローク量の分布が従来手法群と異なる一方で,従来手法群のようなストローク分布のユーザも存在.

4 実験後アンケート結果

高評価:Undo/Redoの使用感,筆圧の可視化,タスク終了時のノートの綺麗さ

低評価:筆圧の制御

 

考察

実験後アンケートの結果から,筆圧の制御に不快感を抱いているユーザがいることが示唆されました.

追加実験

1日2回×5日間模写を行うタスクを実験参加者2名に行いました.

その結果,

筆圧の分布など前の実験で調査した項目において,10回の模写タスクの間に大きな違いは見られませんでした.

しかしながら,

1回のPP-Undoで削除したストローク割合は増加しました.

模写タスクでは,下書きや迷い線などのストロークを弱く記述し,その後PP-Undoで削除するといった使用方法が多く見られました.

今後の展望

・今後は日常的にノートを取る場合や試験に回答する場面で検証

・筆圧の強弱に応じて濃淡や太さを変更することを検討

 

詳細は下記スライドや原稿をご参照ください.

スライド

論文情報

関口 祐豊, 植木 里帆, 中村 聡史. PP-Undo: 筆圧の制御により付与されたストロークの確信度に基づくUndo/Redo手法の提案, 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2023-HCI-201, No.15, pp.1-8, 2023.

 

感想

学会発表すごい良きでした!大人数でみんなで石垣島に行けて幸せでした!!!

来年も行くぞ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!

最後になりますが,お忙しい中,面倒を見てくれた先輩方や先生に感謝感謝です!!

ありがとうございました!!

第201回HCI研究会で「PP-Undo: 筆圧の制御により付与されたストロークの確信度に基づくUndo/Redo手法の提案」というタイトルで石垣島で発表してきました(関口祐豊)」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 第204回HCI研究会で「PPUndo: 筆圧を軸としたUndo機能のためのストローク群に対する一括筆圧情報付与手法の提案とその評価」というタイトルで北海道で発表してきました(関口祐豊) | 中村聡

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