2023年度 修了生:山﨑 郁未【修士(理学)】 #37

投稿者: | 2024年4月9日

山﨑郁未さん

学部2年生のプレ配属,学部3年生~修士2年生の本配属の5年間研究室に在籍し、表彰2件、論文誌1研、国際会議発表2件、国内会議発表8件(主著が6件)と、コロナ禍で大変ななか、わずか4年間ですごい成果を残しました。

まず学部2~3年生の頃には、先輩の研究テーマを引き継ぎ、文字の形状が記憶にどのような影響を及ぼすのかについて、手書きのバリエーションとして男性によるものも増やし、実験を実施して、成果をまとめて発表しました。また、クラウドソーシングサービスを用いて、文字の太さが記憶にどのような影響を及ぼすのかについての実験も実施しました。こちらは残念ながら差がなかったのですが、表示位置によって正解率が異なる傾向が見られ、興味深い知見を得ました。

また、学部4年生の頃には、学部3年生の頃に利用していたクラウドソーシングサービスの不真面目回答に関する問題に着目し、特に自由記述問題が最初にあるか最後にあるかがどういった影響を及ぼすのかについて研究し、その成果を卒業論文としてまとめました。この成果は、国際会議でも発表しました。

修士では、卒業研究の成果を発展させ、自由記述の設問の順番と、その回答者のデバイスに注目した研究を実施し、前半に自由記述がある場合に離脱者が多いこと、またスマートフォンでは離脱者が多いことなどを明らかにしました。また、そのテキストボックスのサイズに注目した研究も実施し、大きなテキストボックスの場合に離脱しやすいことなども明らかにしました。また、論文誌に採録されただけでなく、国際会議でも発表しました。この一連の研究で、学会で表彰されました。また修士における一連の研究を整理し、修士論文「Webアンケートにおける回答デバイスと自由記述設問の位置や大きさが回答行動に及ぼす影響」を書き上げました。

山﨑さんは、締切に向けて研究を着実に進める力が特に高く、素晴らしい成果を残すだけでなく、研究室の模範となっていました。また、研究室のお母さんのような感じで、締切や提出物を忘れる同級生などを救ってくれるだけでなく、後輩の研究指導もしっかりやってくれました。

卒業後はエンジニアとして働いてます。どこかで見かけましたら、是非ともお声がけいただきますとともに、ご支援をよろしくお願いいたします。

 

業績

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