石垣島で開催された第201回HCI研究会で「ShrinkTextbox: Webアンケートの自由記述回答欄サイズ変化 による回答の質向上法」というタイトルで発表してきました(畑中健壱)

   

はじめに

こんにちは.中村研究室B4の畑中健壱です.

2023年1月16日〜17日に石垣島で開催された第201HCI研究会にて「ShrinkTextbox: Webアンケートの自由記述回答欄サイズ変化 による回答の質向上法」というタイトルで発表してきましたので,報告させていただきます.

研究概要

みなさんはWebアンケートに回答したり,依頼をしたことはありますでしょうか?

Webアンケートは手軽に回答を集めることができます.一方で,回答者が必ず答えられる自由記述設問において「特になし」や「fdjkgfg」といった不真面目な回答が集まってしまいます.こうした回答が多く集まってしまうと,有効なデータが少なくなってしまいます.そのため,こうした不真面目な回答が集らないようにすることが重要です.

本研究はWebアンケートにおける自由記述の回答の質を向上させる方法について検討を行いました.

提案手法として,ShrinkTextboxという自由記述の回答欄を提案しました.

 

ShrinkTextboxは,初期状態では大きい回答欄で回答するにつれて徐々に小さくなる回答欄であり,以下のことを狙った手法です.

大きい回答欄→不真面目回答者の離脱

徐々に小さくなる→真面目回答者の離脱防止回答するモチベーションを高める

本研究では提案手法であるShrinkTextboxの有効性を調査するため,実際のアンケートを用いて実験を行いました.比較する条件は以下の条件で,平均文字数,離脱率について調査しました.

提案手法VS通常回答欄VS大回答欄

まず,下の表が平均文字数の結果であり,提案手法及び,大回答欄の方が通常回答欄よりも得られた文字数が多い結果となりました.

次に,下の表が離脱率の結果です.通常回答より提案手法,大回答欄群の離脱率が高い結果となりました.

今回は,提案手法と大回答欄においてあまり差が見られませんでした.今後は提案手法の条件等を変更して,良い条件を調査できればと考えています.

詳しい情報は下記の論文をご覧ください.

発表スライド

論文情報

畑中 健壱, 山﨑 郁未, 中村 聡史. ShrinkTextbox: Webアンケートの自由記述回答欄サイズ変化による回答の質向上法, 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2023-HCI-201, No.20, pp.1-8, 2023.

感想

昨年はオンラインでの学会発表だったため,今回が初めての対面での学会発表でした.オンラインと比べ非常に緊張しましたが,なんとか耐え抜きました.

初めての沖縄でした.イカ墨には少し躊躇いがあったのですか,このイカ墨チャーハンめっちゃ美味かったです.また綺麗な海も見れました.地元の海とは大違いです!

イカ墨チャーハン

 

川平湾の海

最後になりましたが,お忙しい中ご指導してくださった中村先生,山﨑さんをはじめとする研究室の方々にこの場をお借りして感謝申し上げます.本当にありがとうございました.

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