はじめに
こんにちは。
12/4~6にニュージーランドのウェリントンで開催されたOzCHI2023にて発表を行いましたので、その報告をさせていただきます。
今回は、「The Effects of Order and Text Box Size of Open-ended Questions on Withdrawal Rate and the Length of Response」というタイトルで発表してきました。
研究内容
Webアンケートは手軽に多くの回答を集めることができるメリットがあり、研究の基礎データ収集や社会調査で利用されています。
私はこれまで、「Webアンケートにおける不真面目回答予防システム実現に向けた自由記述配置の基礎検討」、「Webアンケートにおける自由記述設問の順番が回答時間と離脱に及ぼす影響のスマートフォン・PC間比較」というタイトルで、自由記述が最初にあることによる不真面目回答率や文字数、離脱率といった回答特徴の調査を行いました。
ここで、自由記述設問における要素としてテキストボックスは、とても重要なものになってくると考えられます。本研究では、これまで研究を行ってきた自由記述設問の順番とテキストボックスサイズを組み合わせることで、離脱率や文字数といった回答行動が変わるのではないか、またデバイスの影響もあるのではないかと考え実験を行いました。
結果として、
- 自由記述設問を最初に回答してもらい、その時のテキストボックスサイズが大きいグループで最も離脱率が高くなる
- テキストボックスサイズが大きいグループでは、文字数が多くなる
- スマートフォンの方がPCよりも離脱率が高くなる
という傾向が見られました。
詳細については、今回発表した内容が2023年にHCI研究会で発表したものを整理して英語化したものですので、そちらや、スライドや論文をご覧ください。
スライド
論文情報
感想
まさか2023年に2回も海外発表ができると思ってなく、緊張はHCII2023よりもあったかもしれません。また、HCII2023では体験できなかったレセプションパーティーや、カンファレンスディナーでは、もちろん周りの方は英語なので聞き取るのに終始必死で、英語が苦手な私は緊張で大変でした。ですが、英語で過ごす環境や海外留学して発表する方々との交流の機会は、私にとってとてもいい経験になったと思います。
現地でのご飯は朝食からとても美味しかったです!ですが、外国の方は朝からこんな量を…というくらいボリューミーすぎました笑
最後になりますが、本研究の発表練習に関わってくれた後輩、論文を提出するにあたり先生には大変お世話になりました。ありがとうございました。あと数ヶ月の研究室生活を楽しみたいと思います!
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