2023年度 修了生:中村 瞭汰【修士(工学)】 #38

   

中村瞭汰さん

学部3年生~修士2年生の本配属の4年間研究室に在籍し、国内会議発表7件(主著が4件)と、コロナ禍で大変ななか、わずか4年間で素晴らしい研究成果を残しました。

まず学部3年生の頃には、先輩の研究を引き継いで、待機画面における視覚刺激が時間知覚にどのような影響を及ぼすかを調査する実験を実施し、左から右へ運動する視覚刺激が特に体感時間の短縮に効果的であることなどを明らかにしました。

また、学部4年生の頃には、ダンス動画を視聴しながらダンスを習得しようとするユーザが、ついついダンスの速い動きを見落として違った動きになってしまう問題に着目し、そのダンスの動き(腕の動きなど)を軌跡で提示することで、理解を促す手法を提案しました。また手法を用いた実験を実施し、卒業論文としてまとめました。

修士では、卒業論文の続きの研究として、軌跡の提示について、事前に提示する手法と事後に提示する手法を比較し、動きに着目した穴埋め問題を提示することで、その理解がどこまで促されているのかについて研究しました。また、ダンス動画を動画としてみるのではなく、コマ割りされた画像群および軌跡により理解を促す手法を実現し、その有用性を検証しました。さらにこの修士における一連の研究を整理し、修士論文「動画・画像への軌跡付与によるヒップホップダンス振り付け習得支援に関する研究」を書き上げました。

中村さんは、そのダンスに対する長い経験と深い知識により、研究室のダンスにまつわる研究の推進に寄与してくれました。また、学部3年時に取り組んだ時間知覚に関する研究は後輩にも引き継がれ、長く続くものとなりました。さらに開発力に優れ、システム開発でも研究室に寄与しれくれました。

卒業後はエンジニアとして働いてます。どこかで見かけましたら、是非ともお声がけいただきますとともに、ご支援をよろしくお願いいたします。

 

業績

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