2022年度 修了生:船﨑 友稀奈【修士(工学)】 #31

   

船﨑 友稀奈さん

学部3年生~修士2年生の4年間研究室に在籍し、表彰1件、国際会議発表3件(主著が2件)、国内会議発表8件(主著が4件)と、コロナ禍で大変ななか、わずか4年間ですごい成果を残しました。

まず学部3年生の頃には、ヤフー株式会社との共同研究で運転のモデル化のためのドライビングシミュレータの研究に取り組み国際会議で発表しただけでなく、その研究の成果は後輩に引き継がれ、カーブ道路幅変更などにおいてどのようにモデル化できるかといった研究につながっただけでなく、株式会社SUBARUとの共同研究のきっかけにもつながり、運転支援や運転のモデル化が中村研のひとつの大きなトピックとなっていくことになりました。

また4年生の頃には、本人の推し語りがうまくいかないという問題意識をベースとして、話が上手でないひとでも推し語りを成功させるため、聞いてる人に検索クエリをただ考えてもらうという能動性を引き出す手法を提案し、実験によりその有用性を明らかにし、卒業論文としてまとめました。

修士では、学部4年生の頃に取り組んでいた実験を再設計し、改めて手法の有用性を検証し、国際会議に投稿して採録され、残念ながら現地に行くことはできなかったのですがオンライン発表するなどしていました。また、検索クエリを考えることがハードルになるということから、推し語り中の会話から重要なキーワードを抜き出し、検索クエリを生成して聞き手に提示することで、推し語りの成功率をあげる手法を提案・システムとして実装し、有用性を検証しました。また、推し語りの構造化を行うことにより、どういった要素からなる推し語りは成功し、どういった推し語りは失敗するのかを明らかにし、修士論文「推し語り効果最大化に向けた能動性誘発手法」を書き上げました。

船﨑さんは、とにかくプレゼンにおけるサービス精神が豊富で、手間ひまかけたそのプレゼンは抜群で、自分でもやってみたいと思わせるものでした。また、徹底的に趣味に走ったその研究でしっかり成果を出したことは、後輩が研究アイディアを柔軟に考えることに繋がるなど、ありがちものでした。さらに後輩のプレゼン指導などを積極的にやってくれ、随分と研究室のプレゼンの底上げに貢献してくれました。

卒業後はエンジニアとして働く予定です。どこかで見かけましたら、是非ともお声がけいただきますとともに、ご支援をよろしくお願いいたします。

 

業績

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