2022年度 修了生:濱野 花莉 【修士(工学)】 #30

投稿者: | 2023年3月30日

濱野 花莉さん

学部2年生のプレ配属と、学部3年生~修士2年生の本配属の計5年間研究室に在籍し、国際会議発表1件、国内会議発表9件(主著が5件)と、コロナ禍で大変ななか、わずか5年間ですごい成果を残しました。

まず学部2年生の頃には、ワコム株式会社との共同研究で文字形状が記憶にどう影響するかを明らかにする研究に取り組み、少し乱れた手書き文字の方がゴシック体に比べ記憶に残りやすいことを明らかにしました。この研究は、中村研の記憶に関する研究の基礎となっており、研究室のテーマの開拓と掘り下げに大きな貢献と鳴るものとなりました。

3年生の頃には、富士電機株式会社との共同研究で文字形状により商品の選択が変わることについて、何に影響を受けているのかを明らかにするため、味と文字形状の関係を明らかにする研究に取り組みました。うまい棒や蒟蒻畑など様々な商品を配布する実験を通したもので面白い結果が出たのですが、一方で商品の味名と実際のアレンジされた味のギャップがあり、なかなか難しいという課題も見えました。

また4年生の頃には、本人が大好きな化粧に着目した研究に取り組みました。ここでは、化粧品の口コミは本当に使ってるかわからず、また下手な化粧品を選択してしまうと肌荒れなどにつながってしまうという問題意識から、化粧品クチコミの信憑性に関する基礎調査を実施し、卒業研究としてまとめました。

修士では、その研究をさらに推し進め、あえて嘘のクチコミを作成し、そのクチコミが信頼に足るものかどうかを判断する軸として使えるもの(デメリットがあるか、比較があるか、購入経緯があるかなど)を明らかにしていきました。また、実際にその軸を使った信憑性判断支援システムを開発し、そのシステムを使った実験を実施することで、特に普段信憑性を意識できていない人を効果的に支援できることを明らかにしました。また修士における一連の研究を整理し、修士論文「化粧品クチコミに特化した信憑性判断支援の研究」を書き上げました。

濱野さんは、その化粧に関する知識の広さ、深さから、自身の化粧研究のみならず、他の学生の化粧に関する研究をサポートしてくれ、化粧が中村研の研究トピックになるくらいまでに貢献してくれました。また、持ち前の明るさでコミュニケーションを円滑にしてくれるだけでなく、やればできるのになかなか取り組まない後輩の進捗をしっかり管理し、期日までにこなさせるなどのことをやってくれるなど、とても助けられました。

卒業後はエンジニアとして働いてます。どこかで見かけましたら、是非ともお声がけいただきますとともに、ご支援をよろしくお願いいたします。

 

業績

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