2020年度 修了生: 又吉 康綱【修士(工学)】#20

投稿者: | 2021年3月31日

又吉 康綱さん

学部3~4年生+修士1~2年生の合計4年間(プレ配属の学部2年生も含めると5年間)研究室に在籍し、表彰5件、国際会議発表2件、国内会議発表14件(主著が6件)と、わずか4年間でかなりの成果を残しました。

研究は、学部3年生の頃には手書きのノートをリアルタイムに過去の自身の手書き文字や、他者の手書き文字と平均化してきれいにしていく平均手書きノートの研究を行い、サービス化しました。またこの研究は国際会議でも発表を行ったり受賞するなどしました。この成果は、共同研究費の獲得にもつながっています。

学部4年生では、プログラミング教育を支援するため、プログラミングにおいて抽象化が難しいことに着目して、ツリーで抽象化を行い、またそのツリーのノードに合わせてプログラムを記述し、それぞれを相互に連動させるシステムを提案、実装し、有用性について複数の実験を行うことで検証しました。

修士では、当初ダンスのモーション修正に関する研究に取り組んでいたのですが、2020年度に入ってから新型コロナウィルスの影響でプログラミング教育が厳しくなる状況において、そのプログラミングにおける基礎力を向上させるための写経+タイピング+動的提示を行う typing.run システムを提案および開発し、100人以上の講義で実運用し、底上げに成功しました。また、消極的な人でもオンラインで質問応答可能とする askTA システムの提案および開発し、こちらもまた100人以上の演習講義を無事成り立たせることに成功しました。この成果をまとめ、修士論文「オンライン時代でのプログラミング初年次教育を円滑にする手法と実践」を書き上げました。

又吉くんは、もともと自己推薦入試においてプログラミング能力の高さを評価されて入学してきただけあって、開発能力は抜きん出ており、様々なプロジェクトにおいて貢献してくれました。特に、コロナ禍の緊急事態における、タイピングシステムの開発、TAへの質問応答を手軽かつ柔軟に行えるシステムの開発については、恐るべき速度でシステムを作り上げ、100人以上が受講する講義で運用可能なものとしました。また、随時アップデートを繰り返し、そのシステムの精度を向上させていくなど、力をいかんなく発揮しました。

4月からエンジニアとして働いてます。どこかで見かけましたら、是非ともお声がけいただきますとともに、ご支援をよろしくお願いいたします。

 

業績

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