佐々木 美香子さん
学部3年生~修士2年生の4年間研究室に在籍(プレも含めると5年間)し、表彰2件、国際会議発表2件、国内会議発表11件(主著が6件)と、わずか4年間でかなりの成果を残しました。
研究は、学部3年生の頃にはフォントで作成された手紙は味気なく、また手書きの手紙は抵抗があるという問題に着目し、手書きとフォントを融合することで、その人らしさを出しつつ、手書きの抵抗も下げる手法を提案し、その有用性を検証しました。この成果で学会で表彰されるとともに、国際会議で二度発表することになりました。
また学部4年生の頃から、ファッションに対する苦手意識を改善することを目的とした研究に取り組み、自身の写真(ライフログ写真)の服の色を苦手な色に変化させ、またその写真との接触機会を増やすことで苦手意識を改善する手法を提案し、2週間の実験によりその有用性を明らかにしました。
修士では、このファッションに関する研究を推し進め、普段着ることのない色の推定や、色を自動で変化させる手法を提案し、その精度について検証を行ったり、苦手意識改善に2週間必要だったものを、90秒で行えることを実験により明らかにしたりしました。こうした一連の研究が、中村研のファッションや化粧などの研究につながっています。この成果をまとめ、修士論文「自身が映るライフログ写真を用いたファッションに対する意識変化を促す研究」を書き上げました。
4月からディレクターとして働いてます。どこかで見かけましたら、是非ともお声がけいただきますとともに、ご支援をよろしくお願いいたします。
業績
- 表彰
- 国際会議
- Mikako Sasaki, Junki Saito and Satoshi Nakamura: Improving visibility and reducing resistance of writers to fusion of handwritten and type characters, The 10th International Conference on Collaboration Technologies (CollabTech 2018), pp. 185-199, Costa de Caparica, Portugal (2018/09).
- Mikako Sasaki, Junki Saito, Satoshi Nakamura. Analysis of utilization in the message card production by use of fusion character of handwriting and typeface, 17th IFIP TC.13 International Conference on Human-Computer Interaction (INTERACT 2019), Paphos, Cyprus, 2019.
- 国内発表
- 佐々木美香子, 斉藤絢基, 久保田夏美, 新納真次郎, 中村聡史, 鈴木正明:フォントと手書きの融合文字に対する好感度調査, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), 2017-HCI-174, 1-8(2017-08-16), 2188-8760.
- 松田滉平, 松井啓司, 佐藤剣太, 久保田夏美, 佐々木美香子, 斎藤光, 中村聡史. ノイズキャンセリングミュージック. エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2017論文集. 2017, p. 249-256.
- 佐々木美香子, 斉藤絢基, 新納真次郎, 又吉康綱, 中村聡史, 鈴木正明: 手書きとフォントの融合による視認性向上と書き手の抵抗軽減に関する調査, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), 2018-HCI-176, 1-7(2018-01-15), 2188-8760.
- 佐々木 美香子, 斉藤 絢基, 中村 聡史: 手書きとフォントの融合による視認性向上と書き手の抵抗軽減に関する調査, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI),2018-HCI-178(12),1-8 (2018-06-07) , 2188-8760 (2018-06-14).
- 佐々木 美香子, 田島 一樹, 神山 拓史, 中村 聡史: ライフログ写真の着衣色変化によるファッションへの意識変化手法の提案, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), 2019-HCI-181 (6), 1-8 (2019-01-14), 2188-8760 (2019/01/21).
- 濱野 花莉, 細谷 美月, 佐々木 美香子, 山浦 祐明, 中村 聡史: フォントと味の印象が商品選択行動に及ぼす影響, ヒューマンインタフェースシンポジウム2019, 京都 (2019/09/05).
- 佐々木 美香子, 中村 聡史. ライフログ写真の着衣色変化によるファッションへの意識変化手法の実装とその評価, 情報処理学会 研究会報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2020-HCI-186, No.19, pp.1-8, 2020/01/15.
- 杉本 知佳, 細谷 美月, 佐々木 美香子, 中村 聡史, 角南 尚幸, 高松 英治. ポップアウトによるサイネージ型自動販売機の商品購入行動変容, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2020-HCI-187, No.27, pp.1-8, オンライン開催, 2020/03/16.
- 藤原 優花, 二宮 洸太, 佐々木 美香子, 中村 聡史. 色覚特性によるゲームの有利不利の制御に向けたD型模擬フィルタを用いた実験による色の基礎検討, 情報処理学会 ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2021-HCI-191, No.6, pp.1-8, 2021.
- 佐々木 美香子, 中村 聡史. ファッションに対する苦手意識の調査と単純接触効果による人のファッションへの意識変容, 情報処理学会 ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2021-HCI-191, No.15, pp.1-8, 2021.
- 細谷 美月, 佐々木 美香子, 小松 孝徳, 中村 聡史. 音の長さの変化によりドラム演奏のずれを認識および誘導させるメトロノームシステムの提案, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2020-HCI-187, No.14, pp.1-8, 2020/06/01.
- 学位論文
- 修士論文「自身が映るライフログ写真を用いたファッションに対する意識変化を促す研究」
- 卒業論文「自身が映るライフログ写真を用いたファッションに対する意識変化を促す研究」
ピンバック: 中村研究室 2020年度の成果 | 中村聡史研究室