はじめに
梅雨があっという間に過ぎて,夏本番の天気が続いてうんざりしている中村研究室B4の又吉康綱です.
2018年5月29日から6月1日にイタリアで行われたInternational Conference on Advanced Visual Interfaces 2018 (AVI2018) にてポスター発表してきました.
発表内容
発表内容としては,手書き文字を自身や他人が過去に書いたものをリアルタイムに平均化・調合することによって,手書きを綺麗にしたり,好みのものにしたりし,満足度の高いノートをとれるようにする手法の提案です.
この手法では,手書き文字を数式で表現することによって,大人数の手書き文字を好きな割合で調合することができ,リアルタイムで処理することができます.また,現在普及している Apple Pencile や Surface Pen などを使ってタブレット上でノートテイクを行う際のうまく書けない感を解決することができると考えています.
今後は,画面が大きな電子黒板や画面が小さなスマートフォンにも応用していきます.
デモの方は mojirage.com にて体験できます.
内容は主としてWISS2017で発表したものを英語化にしたものなので,詳しい内容は「WISS2017で「平均手書きノート」というタイトルで発表してきました(又吉康綱)」を参照してください.
発表の様子
ディザーセッションでシステムの概要を1分で伝えるに苦戦しました
ポスターセッション中の様子
ポスター
気になった発表
ABBOT: a smart toy motivating children to become outdoor explorers
このシステムは,小学校低学年の児童が自然の中で生き物や植物を探索,学習するモチベーションを維持するためのものです.
自然の中で見つけた植物などのマテリアルをABBOTシステムで撮影と認識を行い,帰宅したら収集したマテリアルについてタブレットを用いて学習します.
驚いたのはABBOTの完成度の高さです.子供が外に持っていけるような小型化や基本アプリケーションの作成,さらには,実際に子供に使ってもらってユーザースタディを行っていました.
外に出て自然で遊ぶ子供も少ない中,システムによってリアルワールドをゲーム感覚で植物を探索できるので,幼い頃に戻ってやってみたいです.[論文]
感想
はじめての海外での学会発表で,自分の英語力のなさを痛感し,全く思い通りに説明ができませんでしたが,聞いてくれる方が優しく接してくれました.とても貴重な体験ができました.
イタリアの最高な海辺で夕日が沈むのを見ながら美味しい料理を頂いたり,ワインを片手に馬のショーを見たり,レモンのリキュールのショットを持ちながら日付が変わるまでダンシングパーティーするなど,食べて,呑んで,楽しみまくった学会でした.