HCII2020で「Abstract Thinking Description System for Programming Education Facilitation」というタイトルで登壇発表をオンラインでしてきました(又吉康綱)

投稿者: | 2020年10月20日

はじめに

中村研究室M2の又吉です.2020年7月22日にデンマークのコペンハーゲンで開催される予定だったInternational Conference on Human-Computer Interaction (HCII 2020)にオンラインで登壇発表を行ってきました.

発表開始直前の画面(会議システムとスライド)

発表内容

2019年7月に北海道で開催されたSIGHCI184で発表を行った,プログラミング教育円滑化のための抽象的思考記述システムを英語化して肉付けした内容です.

簡単に説明すると,プログラミング教育の現場において重要なのが,わからないと悩む学生と,その学生を支援してあげるTA間でのやり取りの問題に着目し,プログラムとツリーが連携する抽象的思考エディタを実現し,直接プログラムをいじるのではなく,また口語的会話だけでやりとりするのではなく,ツリーの操作で色んなやり取りを可能とするものです.

詳しくはリンク先やスライドを参照してください.

SIGHCI184のときは,手法や実験に時間をかけて説明していましたが,今回のHCII2020の発表では,手法が対象とする問題背景を理解してもらえる用に,プログラムの事例(FizzBuzzを例にした)を交えつつ,参加者に実際のTA業務の大変さが伝わるような発表にしました.実際に発表では,問題形式にして参加者に問いかけたところコメントで回答をもらったりしました.(コメントを受けてからプレゼンを進められるほどの英語力が欲しいところです.)

 

感想

この発表のアブストの申込みをしたのは2019年12月31日でした.そのときには,まだCOVID-19という名前すら全く存在してませんでした.acceptした後にカメラレディを提出した2020年2月25日には,マスク不足で騒いでた頃でしょうか.その後,2020年4月23日にはオンライン開催が決まりました.まさか,国際学会がオンラインになるなんて思っていませんでした.

気分だけでもコペンハーゲンに行った気にしたかったのですが,なんせ行ったことがないので料理とか文化も分からず国際学会で発表した気分には全くなりませんでした.本当なら,飯テロになる美味しそうな現地料理の写真や懇親会の様子をレポートしたかったです.デンマークのコペンハーゲンに自分で行くことはほぼないかも知れませんが,自分の中で機会があれば行ってみたい国になりました.

論文情報

Yasutsuna Matayoshi, Satoshi Nakamura. Abstract Thinking Description System for Programming Education Facilitation, International Conference on Human-Computer Interaction (HCII 2020), No.LNCS 12206, pp.76-92, 2020.

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