CollabTech2024にて「Make-Up FLOW: A Beauty YouTubers’ Video Recommendation Method Based on Make-Up Flowcharts」というタイトルで発表しました(髙野沙也香)

投稿者: | 2024年9月21日
はじめに

こんにちは,中村研究室M2の髙野沙也香です.

2024年9月11~14日にバルセロナで開催されたCollabTech2024にて「Make-Up FLOW: A Beauty YouTubers’ Video Recommendation Method Based on Make-Up Flowcharts」というタイトルで発表しましたので,そちらについて報告をさせていただきます.

なお,こちらは過去に学会で発表した3回分の内容を1つにまとめ,英語化したものになりますので,詳しくは全てを踏まえている前回の発表報告記事を参照していただけますと幸いです.

 

研究概要

近年YouTubeやInstagramといったSNSにおいて,化粧情報やメイクのチュートリアル動画の人気が上昇しており,新しい化粧品や化粧法を調べる際にこれらの情報を活用する方が多くいらっしゃいます.

そして,SNS上で真似したい化粧法を見つけて1度は試したけれど,それ以降その工程を忘れてしまって,結果的に自身の化粧工程が変わらない…そんな事象を繰り返している方いらっしゃいませんか?

かく言う私もその1人でして,こんな顔になりたいと新しい化粧法を試しては忘れて,結局いつもの仕上がりに落ち着く日々です.

私はこの原因の1つに,自身の化粧工程と取り入れたい化粧工程の類似度の低さがあると考えました.

以降,私はこの仮定に基づいて,個人の頭の中にある化粧工程をフローチャートで可視化・データ化し,他者間の化粧工程の類似度を算出する手法について検討し,化粧工程の類似度に基づいた美容系YouTuberの動画推薦の効果検証を行いました.

美容系YouTuberの化粧工程例

例:2人の美容系YouTuberの化粧工程

動画推薦実験の結果,動画の評価には化粧工程の類似以外の要素(例:美容系YouTuberの説明の丁寧さ,使用するアイテムの内容など)が大きく関わっており,化粧工程の類似のみに基づく動画の推薦精度は不十分であることが分かりました.

 

実験の結果を受け私は,化粧工程をそのまま推薦に用いる以外により適切な活用方法があるのではないかと考え,化粧工程のフローチャート化自体の効果に着目することにしました.

そのため今後は,一般人と美容系YouTuber両方のフローチャートを閲覧,そして自身のフローチャートに取り入れ可能なシステムを提案し,その効果検証を行っていきたいと考えています.

 

発表スライド

 

論文情報

Sayaka Takano, Satoshi Nakamura. Make-Up FLOW: A Beauty YouTubers’ Video Recommendation Method Based on Make-Up Flowcharts, Collaboration Technologies and Social Computing (CollabTech 2024), Vol.LNCS 14890, pp.229–236.

 

おわりに

今回人生で初めて海外に行かせていただきました!!

初海外ということで,学会のある何ヶ月も前からパスポートの申請をしたり,キャリーケースを買ったり…と準備にバタバタとしながらも初めてだらけのことでずっとワクワク・ドキドキしていました.

いざ出国当日,偶然にも自身の誕生日が出国日だったのですが,バルセロナ空港で入国審査の方に「Happy Birtyday!」と言っていただけて海外良いかも〜〜!と一瞬で思ってしまいました笑 非常にチョロいですね.

初めての海外は目に映るもの全てが新鮮でとても楽しかったです.日本との建築様式の違いを感じて,美しい街並みにずっと目を輝かせていました.特にセビリア大聖堂,サグラダファミリアは言葉も出ないほど美しかったです.

セビリア大聖堂

セビリア大聖堂内部

 

学会では,初の英語発表・英語質疑ということでとても緊張していたのですが,案の定自分の英語力が全く足りておらず,非常に悔しい思いをする結果となりました.私の研究に興味を寄せてくださった質問者の方,そして質問を補足してくださった座長さん2人の優しさをきちんと受け取ることができなかったことが一番悔しかったです.

英語力を一から鍛え直してまた海外に行き,今度はいただいた優しさをきちんと受け取り返せるようになることが今の目標です.

英語の習得は人生において何百万もの得がありますし,気長にコツコツと楽しみながら学んでいけたらと思っています!

 

最後に,CollabTech2024で発表できるまでたくさんのご指導・ご協力をいただきました,中村先生および中村研究室の皆様に心より感謝を申し上げます.

次回も楽しい旅であることを祈って,ここから修論という集大成に向かって日々邁進していきたいと思います.

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