2021年度 修了生:細谷 美月 【修士(工学)】 #26

   

細谷 美月さん

学部3年生~修士2年生の4年間研究室に在籍し、表彰2件、論文誌1件、国際会議発表2件(主著が1件)、国内会議発表9件(主著が5件)と、コロナ禍で大変ななか、わずか4年間ですごい成果を残しました。

まず学部3年生の頃には、ポップアウトが人の選択をどのように誘導するか?といったことに着目した研究に取り組み、特に自動販売機を用いた実験でポップアウトの効果を明らかにしました。またこの研究で学会で表彰されるとともに、国際会議に採録されて発表し、また様々な結果をまとめ、論文誌にも採録されました。

また4年生の頃には、本人が趣味としているドラム演奏において、演奏がずれてしまう問題に着目し、メトロノームの音程や長さを変更することで、効率的にずれを改善する手法に取り組み、卒業研究としてまとめました。

修士では、ドラムにおいてバスドラム、スネアドラム、ハイハットという3点の楽器について、そのバランスを取るのが難しい問題に着目し、練習中の演奏から音源分離し、音量推定して現在のバランスを可視化するシステムを実現しました。また、この成果で残念ながらオンラインとなってしまいましたが、国際会議でも発表しました。さらに、この研究において人間の知覚に着目し、データセットを構築および音量推定の手法を提案し、可視化手法も改良したシステムの実装と実験により、システムが有用であることを明らかにしました。この成果は学会でも表彰されました。また修士における一連の研究を整理し、修士論文「リアルタイム音量バランス推定手法によるドラム練習支援に関する研究」を書き上げました。

細谷さんは、新しい技術へのチャレンジ精神が旺盛で、中村研では今まで全く取り組んでいなかった研究分野に、外部の先生のお力を借りながらも推進していき、色々と幅を広げてくれました。また、後輩のプレゼン指導などを積極的にやってくれ、随分と研究室のプレゼンの底上げに貢献してくれました。

4月からゲームデザイナーとして働いてます。どこかで見かけましたら、是非ともお声がけいただきますとともに、ご支援をよろしくお願いいたします。

 

業績

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