2018年度 修了生: 田島 一樹【修士(工学)】#5

投稿者: | 2019年4月10日

田島 一樹 さん

学部3~4年生と,修士1~2年生の合計4年間研究室に在籍し,表彰3件,国際会議発表1,国内会議発表12(主著7)と,わずか4年間でかなりの成果を残しました.

研究は,3年次はTwitterにおけるアニメのネタバレの調査とネタバレ判定手法について研究を行い,その発表で学会で受賞されました.また,それ以降は私がライフワーク(および教育のネタ)にしているBADUIについて,研究にするべくずっと取り組んできました.なかでも彼が着目したのは,Web上の放置され続けるBADUIで,4年次の卒業研究ではブラウザ拡張としてウェブページの問題をテプラのようなラベルや,入力形式の自動修正などの方法でユーザ自身が改善可能とし,その改善を他人と共有することで,他の人も幸せになる研究に取り組んでいました.

修士に進学後もBADUIに関する研究に取り組み,テプラのようなラベル形式の修正はユーザの失敗率を上げてしまうことを明らかにしました.また,入力形式の自動修正がもっとも重要であるという結論に至り,以後は入力形式の自動修正についてユーザの失敗操作と成功操作から半自動的に修正内容を推定し,ユーザに候補として提示する手法を実現しました.また,国際会議で発表したり,表彰されたりもしました.こうした一連の研究をもとに,修士論文「ユーザの手によるWebフォームのBADUI改善手法」を書き上げました.さらに,研究のため開発していたWePatchを公開し,随時アップデートしてきました.

田島君は,中村研究室におけるBADUIグループのリーダーとして,BADUI研究の道を切り開いてきました.また,別テーマとして,グループで音楽を楽しむUniottoを研究開発し,iOSアプリとしてApple Storeなどでも公開しています.さらに,研究室ではデザイン面において様々な貢献をしてくれました.

4月からは,株式会社ZOZOに就職し,エンジニアとして働いているようです.どこかで見かけましたら,是非ともお声がけいただきますとともに,ご支援をよろしくお願いいたします.

業績

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