はじめに
こんにちは。中村研M2の青木由樹乃です。
気がつけば、卒業まで半年を切り、修論の焦りを感じ始めました、、、
さて今回は、9/11.12に愛媛で開催されたHCS研究会に参加してきましたので、その報告をさせていただきます。
今回の内容は、HCI195、HCI199で発表した研究の続きとなっております。よろしければこちらも合わせてご覧ください。
研究内容
皆さんは毎日何を基準に着る服を決めていますか?
持っている服の中には、週に何度も着る服もあれば、タンスの肥やしになって胃しまっているものなど、着用に偏りが生じていませんか?
私は300着以上の服を持っているのですが、ついついいつも同じコーディネートをしてしまったり、なんとなく着なくなって存在さえ忘れてしまう服があったりします。
そこで我々は着用の偏りといった問題に着目し、所有する衣服を満遍なく着用させることで、衣服の活用を促進させることを目的として研究をしています。
手法として過去に我々はBingoFitを提案してきました。こちらは5×5の25マスに所有する衣服を並べて提示し、着用する衣服のマスを埋め、ビンゴを作るシステムとなっています。提示される衣服やマスの位置といったビンゴの要素が加わることで、パターン化された衣服選択を変え、コーディネートの幅を広げます。
過去の研究では、衣服の所持枚数が多い人に限定し、短期的な実験のみ行っていました。
そこで今回は、衣服の所持枚数に関わらず、多様なユーザ(25名)を対象とし、1ヶ月の長期的な実験を行いました。
実験の結果、所持網数に関わらず、50%強がビンゴを達成しており、1週間で埋めたマスの数に関しても9マス前後と、所持枚数による差は大きくありませんでした。ビンゴ難易度は適切であり、多様なユーザがBIngoFitの利用が可能であると言えます。
しかし、中には4週間のうち一度もビンゴを達成しないユーザがおり、さまざまユーザに愉快かたにフィットするようなシステム設計にして行くことが必要だと言えます。
ビンゴカードの各マスの選択率に関しては、過去の研究同様、中央のマスの選択率が最も高くなっていました。ユーザはビンゴを作るために中央のマスは優先的に選んでいることがわかります。
そこで今後は、着用回数の少ない衣服を中央のマスに配置し、着用の偏りを解消できるのかどうかについて調査していきたいと考えています。
研究の詳しい内容は下記をご覧ください
文献情報
感想
HCS研究会は初めて参加させていただいたのですが、アットホームで多方面からたくさんの議論が飛び交う学会で、勉強になりました。また機会があれば参加したいです!
愛媛、おそらく初上陸でした。ひたすらみかんジュースを飲み、毎食鯛めしを食べ、道後温泉で温泉に浸かる、幸せでした〜〜〜
最後に、サポートしていただいた中村先生と研究室の仲間、学会を運営してくださっている方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。
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