第155回GN研究会で「周辺の手書き文字の綺麗さが手書き文字に与える影響の調査」というタイトルで発表してきました(畑中健壱)

   

はじめに

初めまして。中村研究室B3の畑中健壱です。

2022年1月20日、21日にオンラインで開催された第115回GN研究会において、「周辺の手書き文字の綺麗さが手書き文字に与える影響の調査」というタイトルで発表しましたので、そちらの発表報告をさせていただきます。

研究概要

突然ですが、、
次のような名簿があった際どのように名前を書きますか?
自分は特に気にすることなく名前を書きます。

では次のような名簿があった際どのように名前を書きますか?
自分は前の人の字が綺麗であると、自分も綺麗に書こうと意識して名前を書きます。

この研究は先ほどのような状況において「周辺の手書き文字(すでに記入されている手書き文字)の綺麗さが、書き込む手書き文字に影響を与えるのか」について調査を行ったものです。

いまだに手書きを行う機会というのは多く存在します。また、自身の手書きにコンプレックスを抱えているひとは多く存在し、他者に自身の手書き文字を見られることに恥ずかしさを感じるひとがいます。
このことから、多人数で同じ場所に手書き文字を書き込む状況では、手書き文字の綺麗さはひとの書き込みに何か影響を与えるのではないかと考えました。

先輩の先行研究では空いたマス目の周辺に綺麗さが異なる手書きを配置した場合、どこに書き込むかを調査する実験を行っており、

自身の手書きに自信を持っていない人、綺麗でないと思っている人は、
自信がある人や綺麗な人と比べて、綺麗でない文字の周辺を選ぶ傾向がある

ということが明らかにしました。

そこで自分は位置だけでなく書き込む手書きも周辺の文字に影響するのではないかと考えました

そこで本研究では、
「周りに書いてある手書きが綺麗な時、次に書き込む人は綺麗に書くのではないか」という仮説を立て、綺麗さの異なる手書きを配置した際、書き込まれた手書き文字の評価について調査しました。

この仮説を検証するために、先ほどのような綺麗さの異なる名簿に自身の名前を書いてもらい、綺麗さを評価してもらう実験を大学生20名に行ってもらいました。

ただし、単に何回も名前を書いてもらうだけだと、ただの作業になってしまいます。また手書きの実験であると伝えることによる実験者効果の影響が考えられます。

そこで本研究では、名簿に名前を書いてもらう間に百マス計算を行ってもらい、実験の意図がわからないように行ってもらいました。

実験の結果(一部)は下図のようになり、

書き込む手書きは、周辺の手書き文字の綺麗さに影響される
ということが明らかになりました。

今回の実験では、手書きの評価は書いてもらった人の自己評価で行ってもらいました。今後は他者評価も同様の結果が得られるのか調査するとともに、今回調べられなかった手書きの綺麗さがタスクに与える影響も、調査していこうと考えています。

発表スライド

論文情報

畑中 健壱, 青木 由樹乃, 古市 冴佳, 野中 滉介, 中村 聡史, 掛 晃幸, 石丸 築. 周辺の手書き文字の綺麗さが手書き文字に与える影響の調査, 情報処理学会 研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN), Vol.2022-GN-115, No.55, pp.1-7, 2022.

感想

今回が初めての学会発表で、練習の時からちゃんと発表できるかとても不安でしたが、無事発表を終えることがでてよかったです。

今回、学会が直前でオンラインとなり、淡路島に行けることができず残念でしたが、次回は対面で参加することをモチベーションに研究を進めていこうと思います。

最後になりましたが、お忙しい中ご指導してくださった中村先生、野中さん、古市さんをはじめとする研究室の方々にこの場をお借りして感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

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