2021年度 修了生:菅野 一平 【修士(工学)】 #21

   

菅野 一平さん(右端)

学部3年生~修士2年生の4年間研究室に在籍し、国際会議発表2件(主著が1件)、国内会議発表6件(主著が4件)と、わずか4年間でかなりの成果を残しました。

まず学部3年生の頃には手書き行為が書写技能にどのような影響を与えるかについて研究に取り組んできました。ここでは、手書き文字をペンで練習した場合と、指で練習した場合とでどのように違いがあるかについて実験を行い、検証しました。この研究成果は、手書きと記憶の関係に関する研究など、手書きに関する様々な研究テーマに派生しています。

また、学部4年生からは、本人が趣味としているイラスト制作に関する研究に取り組み、ここでは特に模写とその観察に問題を抱える人が多いことに着目して、その模写のための観察を促す研究に取り組んできました。そして、観察対象の言語化を行う手法を提案し、言語化を行った場合と行わなかった場合とで観察にどのような差があるかについて検証を行い、卒論としてまとめました。

また修士では、言語化は言語隠蔽効果という問題を引き起こしてしまう問題に着目し、その言語隠蔽効果を低減するための画像の分割表示と言語化による観察支援手法を提案し、その手法の有用性を様々な方法で検証し、分割表示手法が効果的であることを明らかにしました。また、プロトタイプシステムを実装し、その有用性について検証を行い、修士論文「言語化による模写時の観察を促すことを目的とした支援手法」を書き上げました。

菅野君は、発表に対する質問に積極的で、ポイントを付いた質問をしてくれるため、研究室のゼミなどにおいてずいぶん助けられました。また後輩も多数指導してくれ、中村研の手書きに関する研究を一段階進めてくれました。

4月からエンジニアとして働いてます。どこかで見かけましたら、是非ともお声がけいただきますとともに、ご支援をよろしくお願いいたします。

 

業績

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