田村柾優紀さん
学部3~4年生と,修士1~2年生の合計4年間(プレ配属も含めると5年間)研究室に在籍し,表彰1件,国際会議発表2(主著1),国内会議発表7(主著5)と,4年間でかなりの成果を残しました.
研究は,3年次は動画やテキスト閲覧中の視線に連動した集中線やぼかしなどのエフェクトをリアルタイムに付与することで,動画の視聴やテキストの閲覧体験を向上させる研究に取り組んでいました.この研究の成果は随分時間がかかりましたが,修士2年生の国際会議発表に繋がりました.
また,卒業研究ではポケットにスマートフォンを入れたままで,足を動かすジェスチャを認識し,デバイスの操作を行う研究に取り組んできました.修士においてはこの研究を発展させ,そもそものジェスチャ認識のためのデータセットを構築する手法を提案するとともに,認識手法の改善も行い,精度向上に努めました.また,足を動かす予備動作を利用して認識までの時間を短縮する方法や,ポケット内でスマートフォンが動いてしまっても認識できるような手法を検討し学会発表し,表彰されたりもしました.また,こうした一連の研究をもとに,修士論文「ポケット内のスマートフォンを利用した両足ジェスチャに関する研究」を書き上げました.
田村君は,開発力が高く,色々なシステム開発に協力してくれました.特に,別テーマとして取り組んでいた,グループで音楽を楽しむUniottoを研究開発し,iOSアプリとしてApple Storeなどでも公開してきました.
4月からは,ヤフー株式会社に就職し,エンジニアとして働いているようです.どこかで見かけましたら,是非ともお声がけいただきますとともに,ご支援をよろしくお願いいたします.
業績
- 表彰
- 国際会議
- Masayuki Tamura and Satoshi Nakamura. A Method for Enriching Video-watching Experience with Applied Effects Based on Eye Movements, 25th International Conference on MultiMedia Modeling (MMM2019), Thessaloniki, Greece (2019/01/11). [Poster]
- Hiroaki Yamaura, Masayuki Tamura, Satoshi Nakamura: Image Blurring Method for Enhancing Digital Content Viewing Experience, HCI International 2018, HCI (1) 2018, pp.355-370 (2018/07/18).
- 国内会議
- 田村 柾優紀,中村 聡史: スマートフォンの位置変化の影響を考慮した両足ジェスチャ認識手法, 第11回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIM2019), 長崎 (2019/03/05).
- 田村 柾優紀, 中村 聡史: ポケット内のスマートフォンによる両足ジェスチャ認識手法の提案と分析, 情報処理学会 研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN),2017-GN-101(10),1-8 (2017-03-03) , 2188-8744.
- 田村 柾優紀, 新納 真次郎, 白鳥 裕士, 田島 一樹, 中村 聡史: Uniotto: グループ型音楽鑑賞手法の提案と実装, ワークショップ2017 (GN Workshop 2017) 論文集,2017,1-8 (2017-11-09).
- 田村 柾優紀,中村 聡史: 視線とエフェクトの連動によるコンテンツ視聴体拡張,情報処理学会第78回全国大会, 2016(1),713-714 (2016-03-10).
- 田村 柾優紀, 中村 聡史: 視線とコンテンツ分析に基づくエフェクトの追加によるコンテンツ閲覧体験拡張, エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2015論文集, 2015, pp. 509-517 (2015-09-18).
- 阿部 和樹,田村 柾優紀,中村 聡史,山中 祥太: スマートフォンのセンサ情報を用いたユーザのストレス検知手法の検討, 第11回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIM2019), 長崎 (2019/03/05).
- 山浦祐明,田村 征優紀,中村聡史: 視線に追随したエフェクト重畳によるデジタルコンテンツの体験拡張手法の提案,情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI),2016-HCI-169(13),1-8(2016-08-22),2188-8760.
- 学位論文