2019年度 修了生: 阿部 和樹【修士(工学)】#16

投稿者: | 2020年4月8日

阿部 和樹 さん

学部3~4年生と,修士1~2年生の合計4年間研究室に在籍し,表彰1件,国際会議共著発表1件,国内会議発表14件(主著5)と,わずか4年間でかなりの成果を残しました.

研究は,3年次は音楽動画の印象推定に関する研究で,音楽特徴,映像特徴,コメント特徴を組み合わせた手法を提案し,それぞれの組み合わせにより精度高く評価できることなどを明らかにしました.またこの成果はグループウェアとネットワークサービスワークショップ2016にて表彰されました.一方,学部4年生の頃には,こちらはあまりうまくはいかなかったのですが,事前刺激を提示することにより,音楽動画の印象を変容させるという研究に取り組み,国内学会にて発表を行いました.

修士の1年生では,まずはスマートフォンのユーザインタフェースの使いにくさやストレスの度合いを,センサの動きから推定するという研究に取り組みました.この研究は学生に引き継がれ,操作の難しさ推定親指の長さ推定といった研究に繋がりました.

修士の2年生で研究テーマを変え,コミック工学に関する研究に取り組みました.この研究では,コミックのセリフと発話者を自動推定することを目指し,まずはそのセリフと発話者の推定の難しさについて整理しました.さらに,そのセリフと発話者を紐づける手法を提案し,システムを開発することによって,漫画109冊(Manga109)上の147,918件のセリフについて発話者を2名ずつの評価者が対応付けるというデータセットを構築し,大規模分析するとともに,推定について初期検討を行いました.さらに,自由に使えるものとして公開しました.この成果をまとめ,修士論文「漫画におけるセリフと発話者の対応付け手法の研究」を完成させました.

阿部君は,中村研究室においてサーバ管理やアルバイト管理など,雑用をよくやってくれ,研究室を下支えしてくれました.また機械学習について一番詳しく,多くの先輩,後輩をその知識により助け,それが多くの成果につながりました.

4月からは,エンジニアとして働いているようです.どこかで見かけましたら,是非ともお声がけいただきますとともに,ご支援をよろしくお願いいたします.

 

業績

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