KES2024にて「ComiQA: A Comic Question-Answer Sharing System that Helps Users to Recollect the Content of Previous Volumes」というタイトルで発表しました(田中佑芽)

投稿者: | 2024年12月14日
はじめに

こんにちは,中村研究室B4の田中佑芽です.
2024年9月11日にセビリアで開催されたKES2024にて「ComiQA: A Comic Question-Answer Sharing System that Helps Users to Recollect the Content of Previous Volumes」というタイトルで発表しました.その報告をさせて頂きます.今回発表した内容はHCI204で発表した研究EC71で発表した研究をまとめ,英語化したものになります.

研究概要

漫画の最新巻を読む際,今までどんな内容であったか忘れてしまい,前の巻を読み直した経験はありませんか?

漫画の単行本は新刊が発売されるまで数ヵ月または数年かかります.そのため,新刊が発売される頃にはその前の巻で何が起こっていたか忘れてしまうといった問題が生じます.そこで本研究では漫画の前巻までの内容を自身で作成したクイズや他者が作成したクイズで振り返る手法を提案しています.この手法を「ComiQA(コミクエ)」というシステムとして実装し,運用を行っています.ぜひアクセスしてクイズに挑戦してみてください.

コミクエのホーム画面

今回の研究ではクイズの作成と確認が想起に影響を与えるという仮説をたてました.漫画を読んだ後クイズを作成し,1週間後にそのクイズで振り返りを行うクイズグループと,漫画を読んだ後感想を記述し,1週間後に自身で書いた感想を読んで振り返りを行うレビューグループの比較をすることで仮説の検証を行いました.実験の結果,クイズを確認または感想を確認する前は想起できたエピソード数に有意差が無かったのですが,確認後はクイズグループの方が有意に多くのエピソード数を想起することができていました.この結果より,クイズを確認することは想起に有効であることが明らかとなりました.

今後はクイズの自動生成について検討を行っていきたいと考えています.

発表スライド

書誌情報

Yume Tanaka, Yuto Sekiguchi, Tsubasa Sakurai, Satoshi Nakamura. ComiQA: A Comic Question-Answer Sharing System that Helps Users to Recollect the Content of Previous Volumes, 28th International Conference on Knowledge-Based and Intelligent Information & Engineering Systems (KES2024), 2024.

終わりに

今回が初の海外渡航でした.初めての海外で慣れない英語で発表することはとても緊張するものでしたが,会場の雰囲気はあたたかく,全力を尽くすことができました.

また,今回訪れたセビリアやバルセロナは歴史がある街で,日本にはない景色を楽しむことができました.特にサグラダファミリアをはじめとしたガウディ建築には感動しました.

サグラダファミリア 

最後になりますが,発表に至るまで多くのご指導して下さった中村先生及びご協力して下さった中村研究室の皆様に心より感謝を申し上げます.

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