第215回HCI研究会にて「眉毛を左右対称に描くための矢印ガイド提示手法の再検証と左右対称性の定量的評価」というタイトルで発表しました(田中佑芽)

投稿者: | 2025年12月28日

はじめに

M1の田中佑芽です.
11月26,27日に淡路島で開催された第215回HCI研究会にて「眉毛を左右対称に描くための矢印ガイド提示手法の再検証と左右対称性の定量的評価」というタイトルで発表しましたので,その報告をさせていただきます.

研究概要

化粧をする際,「思い通りに仕上げることが難しい」と感じたことはありませんか?私自身,毎日化粧をしていますが,思い通りにいかず試行錯誤の連続です.特に,眉毛は左右差が生まれやすく満足のいく仕上がりにするのが非常に難しいと感じています.

その理由の一つは,左右で手の動かし方が異なる点にあると考えています.利き手側の眉は比較的描きやすいですが,非利き手側の方は手が遠くなるうえ,利き手側の時とは反対向きに手を動かす必要があるため,一層難しく感じます.

そこで本研究は,左右対称の眉毛を描くことを目的とし,非利き手側の動きを支援するシステムを提案しました.このシステムでは,鏡を模したディスプレイ上に表示した矢印でペンを動かすべき方向や角度をガイドしています.
この内容はHCI211にて発表させていただきましたので,よろしければそちらもご確認ください.

 

提案システムイメージ図

今回は,HCI211で得られたシステムの課題を改善したうえで,提案ガイドシステムの有用性を検証しました.満足度はガイドが無い状態に劣ってしまったものの,回数を重ねるほど高くなっていたため,システムに慣れることによって,満足度が高まることが期待されます.また,矢印ガイドは化粧経験が浅い人や眉山がしっかりしている人に効果的である可能性が示唆されました.

今後はハーフミラーとディスプレイを組み合わせることによってより鏡に近い使用感のシステムを目指したいと思います.

発表スライド

書式情報

田中 佑芽, 中村 聡史. 眉毛を左右対称に描くための矢印ガイド提示手法の再検証と左右対称性の定量的評価, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2025-HCI-215, No.21, pp.1-8, 2025.

おわりに

今のテーマで発表するのは2回目で,様々な意見を頂くことができました.それを今後の研究に活かしていきたいと思います.

また,今回は神戸を観光することができました.特に生田神社で秋限定のかわいい御朱印をいただくことができてとても満足です!

 

 

 

 

 

 

 

 

最後になりますが,発表に至るまで多くのご指導して下さった中村先生,実験にご協力して下さった皆様に心より感謝申し上げます.

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