第211回HCI研究会で「左右対称の眉を描くための矢印ガイドシステムの提案」というタイトルで発表してきました(田中佑芽)

投稿者: | 2025年2月9日
はじめに

こんにちは,中村研究室B4の田中佑芽です.
2025年1月14~15日に沖縄産業支援センターで開催された第211回HCI研究会にて「左右対称の眉を描くための矢印ガイドシステムの提案」というタイトルで発表しました.その報告をさせて頂きます.

研究概要

化粧をする際,「思い通りに仕上げることが難しい」と感じたことはありませんか?私自身,毎日化粧をしていますが,思い通りにいかず試行錯誤の連続です.特に,眉毛は左右差が生まれやすく満足のいく仕上がりにするのが非常に難しいと感じています.

その理由の一つは,左右で手の動かし方が異なる点にあると考えています.利き手側の眉は比較的描きやすいですが,非利き手側の方は手が遠くなるうえ,利き手側の時とは反対向きに手を動かす必要があるため,一層難しく感じます.

そこで本研究は,左右対称の眉毛を描くことを目的とし,非利き手側の動きを支援するシステムを提案しました.このシステムでは,鏡を模したディスプレイ上に表示した矢印でペンを動かすべき方向や角度をガイドしています.

提案システムイメージ図

「矢印でガイドをすることによって左右対称な眉毛を描くことができる」という仮説を検証するため,以下の3つの条件で実験を行いました.

  1. 矢印ガイド条件
  2. ベースライン条件(ガイドなし)
  3. 囲いガイド条件(描くべき箇所を囲ったガイド)

実験の結果,矢印ガイドを用いて描いた眉毛が最も左右対称であると評価されました.今後は,さらに効果的なガイドの検討し,システムの改良を目指していく予定です.

発表スライド

書誌情報

田中 佑芽, 髙野 沙也香, 中村 聡史. 左右対称の眉を描くための矢印ガイドシステムの提案, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2025-HCI-211, No.30, pp.1-8, 2025.

終わりに

今回は,学部生として最後の学会発表でした.学会を通じて多くの貴重なご意見をいただいたため,今後の研究に活かしていきたいと思います.また,他大学の方々との交流は良い刺激となりました.

学会の合間には沖縄料理を堪能しました.特にあぐー豚のしゃぶしゃぶは絶品で,ぜひまた食べたいなと思います.

あぐー豚のしゃぶしゃぶ

最後になりますが,発表に至るまで多くのご指導して下さった中村先生,たくさんのアドバイスを下さった髙野沙也香さん,そして実験にご協力して下さった皆様に心より感謝申し上げます.

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