CollabTech2018で「Detection of Football Spoilers on Twitter」というタイトルで発表してきました!(白鳥裕士)

投稿者: | 2018年9月28日

連日じめっとした暑さが続いてましたが,やっと涼しくなってきましたね.中村研の白鳥裕士です.

かれこれ6,7回目くらいの報告になると思いますが,今回は2018年9月5〜7日にポルトガルのCosta de Caparicaで開催されたCollabTech2018に参加し,研究発表してきましたのでその報告をさせていただきます.

 

発表内容

今回発表した内容は,これまでに国内発表してきた内容(SIGGN96, DEIM2016)をまとめ,さらに国際発表用に分析などを追加&修正したものになります.論文投稿時には間に合いませんでしたが,発表時には第12回Webインテリジェンスとインタラクション研究会で発表した内容も含めて発表してきました.

研究内容を改めて振り返りますと,ネタバレに関するデータセット(スポーツの試合に対するTwitter上の投稿を収集し,その投稿をネタバレであるか否かに分類したデータの集合)を構築し,そのデータを用いて,「Twitter上に現れるスポーツのネタバレコメントはどのような文章特徴をもっているのか?」の分析,および「Twitter上に現れるスポーツのネタバレコメントを機械的に高精度に判定するにはどうすれば良いのか?」の実験を行いました.

この研究の知見を簡単にまとめますと,

  • Twitter上のスポーツのネタバレは,単語自体にネタバレっぽい特性があり,試合展開(勝っているor負けている)によってネタバレ内容が異なる
  • 試合展開を考慮して(試合展開別にネタバレの特徴を機械に学習&判定させて)ネタバレを判定すると判定精度が高い
  • より核心的なネタバレ(試合の最終結果がよりダイレクトに伝わってしまうもの)に焦点を当てて判定すると,80%以上の精度でネタバレが判定可能である

ということがわかりました.

より詳細な内容につきましては,以下の論文および発表資料をご覧ください.

論文

Shiratori Y., Maki Y., Nakamura S., Komatsu T. (2018) Detection of Football Spoilers on Twitter. In: Egi H., Yuizono T., Baloian N., Yoshino T., Ichimura S., Rodrigues A. (eds) Collaboration Technologies and Social Computing. CollabTech 2018. Lecture Notes in Computer Science, vol 11000. Springer, pp 129-141.

発表資料

 

感想

国際会議ということで,資料作成,発表,質疑が全て英語のため,今までとは異なりかなり大変でしたが,無事に初の国際発表を終えることができました.

拙い英語でしたが,なんとか伝えたいことは伝えることができたのかなと思います.CollabTechは日本人も多く出席していたため,特にアウェイ感を感じることがなかったのも安心できてよかったです.

そういえば,会議の運営の方が会議の様子をインスタグラムを使って外部発信しており,たまたまインスタデビューしてしまいました.

いい感じに投稿してくれています.

また,会議のプログラムの内容にはソーシャルプログラムも含まれており,会場があるリスボンの街を散策し,ヨーロッパ感溢れる建造物や食などの文化を堪能することができました.

研究に興味を持ってくれた方と談笑中

石の文化を堪能中

バカリャウなど地元の美味しい料理を堪能中

街を散策中

こうした,街並みに文化があって食も美味しい国なら何度でも行きたいですね.

ではまた.

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