JSAI2018 参加報告(佐藤、牧、斉藤)

投稿者: | 2019年1月29日

こんにちは!中村研究室M2の佐藤、M2の牧、M1の斉藤です!

6月5日(火)〜8日(金)にかけて行われた第32回人工知能学会全国大会に参加してきたので、その報告をさせていただきます。個々の発表報告については以下の記事を参考にしていただければと思います。

(佐藤)コミックの読書意欲を増進させる要素に関する分析
(牧)コミックのネタバレページ推定に関する検討
(斉藤)Fontender: コミック創作のためのフォント融合による文字デザイン手法

 

気になった研究

ここでは、各自が気になった研究を1つずつ紹介させていただきます。

佐藤が気になった研究

3次元キャラクタにおけるアニメ風髪モーションの自動生成:古川健次、仲田晋(立命館大学)

近年のアニメ作品においては、クオリティの向上を目的として3DCGを使っているシーンが多く見受けられるようになりました。

しかし、アニメにおいては3Dキャラクタが現実の物理法則に従わないシーンを作る必要もあるため、従来の3DCGを用いただけではどうしても違和感が生じてしまいます。特に、作画アニメの髪の動きはかなり独特なものであり、3DCGで表現するのは容易なことではありません。

多くの作画アニメにおいては「球状の空気が髪を押しのけるような動きをイメージする」という手法で描かれており、この手法を数式化したものを髪のモーションに適用することで、作画アニメに近いモーションを実現しています。その後の精度検証では、提案手法が従来の物理演算と比較して作画アニメの髪モーションをより少ない誤差で表現できているという結果が得られました。

自分がこれまで見てきたアニメでも何作品かCGを用いたシーンを含むものがあましたが、通常の作画シーンに比べてあまり風になびいていなかったり、キャラクタの動きに合っていなかったりという印象がぬぐいきれませんでした。作画からCG・CGから作画への切り替え時の違和感を無くし、視聴者をより作品世界に没入させるためにも、3DCGの動きを作画の動きに忠実なものとすることはとても効果的だと思いました。

牧が気になった研究

画像認識とマイクロタスク型クラウドソーシングを組み合わせたマンガのコマ領域の判定:三原鉄也、石川夏樹、豊田将平、永森光晴、杉本重雄(筑波大学)

この研究は,漫画にあるコマを抽出するための学習を行うための学習データをいかに増やせばいいのかという研究です.

これまでのコマ抽出手法は,基本的なコマを抽出する方法や変則的なコマの抽出を人が手法を考えて提案しているものでした.そして,それらの精度は実用レベルものではなかったと言えます.そこで,三原らは技術が進化してきたDeep Learningを用いて行おうとしていて,そのための学習データをどうやって集めるのかの検討を行っています.

この研究は,マイクロタスクとクラウドソーシングを組み合わせることによって,学習データの収集手法を提案しています.

この研究に注目した理由として,自身の研究でコマ抽出を行う必要があり,この形で学習データがたくさん集まれば,精度の良いコマ抽出が可能ではないかと考えていて,どんどん協力していきたいなと考えています.

斉藤が気になった研究

音象徴を用いた擬態語の意味的用法分類:竹内なつみ、浦田大貴、中村剛士、加納政芳、山田晃嗣(名古屋工業大学、中京大学、情報科学芸術大学院大学)

コミック創作において、伝えたい感覚やイメージを読者に伝えるためにオノマトペが用いられることが多々あります。しかしオノマトペは感覚的なもので客観的な評価が難しいので、クリエイターが受け手に伝えたい印象をもったオノマトペを創作することは難しいという問題があります。

この研究では、クリエイターの独創性を保ちつつ、受け手に意図した印象を伝えられるオノマトペを創作するサポートをすることを目的とし、その足がかりとして擬態語に注目したオノマトペの意味的用法分類の調査を行っています。

音韻と音響特徴量の2種類の方法で擬態語の定量化を行い、意味的用法分類を行った結果、音韻を用いた方が高い精度で分類できることが明らかになった他、それぞれの定量化手法で分類を行い、それぞれ得られた結果を用いたアンサンブル学習を行うことで、分類精度の向上を確認していました。

ジョジョのようにかなり独創的ではじめは意味がわからなくても、読み進めていく中で用法や印象が理解できていくようなコミックもあると思うので、そういった作品のオノマトペも分類できたら、コミック創作初心者でも独創性が高く、印象も伝わるオノマトペを作れて面白そうだなと思いました。

 

感想

今回参加したコミック工学のセッションは、1日目に2セッション+2日目に裏セッションと合計3セッションもあり、たくさんの研究内容に触れることができ、いい刺激になりました。

 

今回のJSAIの会場は鹿児島!鹿児島といえば黒豚!ということで、豚とろラーメンやトンカツなどさまざま堪能してきました。どれも美味しかったです!


@鹿児島ラーメン豚とろ 天文館本店

@とんかつ川久

 

また、最終日には指宿に出向き、砂風呂を体験したり、知林ヶ島へと続く道の自然に触れ、とてもいい気分転換になりました。


砂風呂で眠る3人

(潮が満ちていて道が消えてました)

帰りの便の前にはしろくまアイスの早食い対決もおこないました。非常に食べがいがあって戦いは白熱しましたが、しばらくやりたくないです!

帰りの空港でしろくま(750ml)を食べる3人

私たちの発表を聞いてくださった皆さん、また質問やコメントをしてくださった皆さん、本当にありがとうございました。今後の研究も精一杯頑張ります。

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