こんにちは、B4の斎藤光です。
1月に行われた第109回GN研究会で研究発表を行いました。
今回は、自身の中での初の国内発表でした。
発表内容
今回私が発表した研究は、ネット上やSNS上に多々見かけられるダンス動画からダンスを学びやすくしよう!というものです。近年、ドラマのエンドロールやCMなどにダンスが多用されています。更に、YoutubeやTikTokでも自身のダンス動画を載せる人が増えてきました。このように、ひと昔前と比べてネットを使ってのダンスへのアクセスが容易となったわけです。しかしながら、そのネット上のダンスを自分も踊りたい!となったときに、ネット上のダンス動画の情報量だけではダンスは学びきれません。この理由として、ダンスを学ぶためには、手足の動きだけでなく、その動きのニュアンス(質感)も再現する必要があるからです。そこで私は、如何にダンス動画からダンスのニュアンス(質感)を伝えきれるかに焦点を当てました。
ここで私が着目したのはオノマトペです。オノマトペをダンス動画に外部的に付与することにより、ダンス動画のニュアンス(質感)がより伝わるのでは、と考えたわけです。今回は、オノマトペをダンス動画に付与するにあたり、3つの付与手法を提案し、実際にどの付与手法が最も良いかを検討しました。ここで、提案した3つの手法は、音声付与手法(音声によってダンス動画にオノマトペを付与する)、字幕付与手法(ダンス動画にカラオケ字幕のようにオノマトペを付与する)、漫画風付与手法(ダンス動画に漫画の効果音のようにオノマトペを付与する)の3つです。
結果としては、漫画風付与手法が最もダンス習得度が高いこと、主観的には最も振りが覚えやすいのは音声付与手法であること、身体全体で踊る振付が多い場合には字幕付与手法が効果的な可能性が高いことがわかりました。
なお、今回の研究発表ではダンスの振り付けの記述(音楽の楽譜のようなもの)についても考えており、この振り付け記述による構造化、大規模分析などが可能になれば面白くなると考えています。
発表スライド
発表論文
感想
全体の感想としては、本当にやることが無かったなというところです。今回の開催場所である隠岐諸島は、それはそれは何もなく、ホテルの近くにあるのはドラッグストアだけでした。今回はある程度長丁場だったため、終始暇を持て余してました。
さらに、隠岐諸島は海鮮が有名でおいしいらしいですが、海鮮が全般苦手な私にとってはこれも功を奏さず。
まぁ、一生のうちに隠岐諸島に行くことはなかったと思うので、そういう意味では行けてよかったです。
学会についてですが、興味深い発表は多々ありました。1つのテーマをとっても、切り口や考え方、考察の仕方にその人の個性が出ていて面白いなぁと感じました。あとはやはり、プレゼンの重要さ。どんなにいい発表であっても、プレゼンが悪いと響かないし、逆にあまり興味ないテーマであっても、プレゼンが面白いと聞き入ってしまう。自分も社会に出てから多々プレゼンの機会があると思うので、そこは大切にしていこうと痛感しました。
もし今年度、仮に卒業出来れば今回が最後の学会発表となります。自分自身、落ちこぼれであるにも関わらずエリート研究室に入ってしまい、研究室の先生、先輩後輩にはかなり迷惑を掛けました。この場を借りてお詫びします。
自分は年1の学会発表という最低限のノルマを2年分、計2回の学会発表しか経験しませんでしたが、どちらもいい経験でした。ありがとうございました!