明治大学商学部加藤ゼミのみなさんが、明大グッズPowered by Meiji Researchということで、私がこれまでやってきているBADUIに着目いただき、そのBADUIの特性を活かした「BADUI付箋」を作ってくれました。明大マートで2026年1月8日より手に入るらしいので、ぜひお手にとっていただければと思います。私は監修として関わらせていただきました。

BADUIからデザインを学べる付箋
こちらのBADUIの付箋、10個のBADUI(商学部加藤拓巳ゼミのみなさんのデザインによるもの)が紹介されています。また、10個のBADUIのうち5個は、上記の写真のようにクイズ形式になっています。なぜクイズ形式になっているかというと、付箋を利用するシチュエーションとして、「他者にメッセージ付きで何かを送り、また何かを返信してもらう」といった状況があることに着目し、その返信を促すためのものとなっています。ぜひ、そのような利用をしていただければ幸いに思います。
商学部加藤拓巳ゼミのみなさんによる、それぞれの10個のBADUIに関する解説はこちらになります。このBADUIどういう意味なんだろう?と思われるものがあったり、特に、クイズ形式のものについて送った相手から、答えを質問されたときなどにお使いいただけますと幸いです。
さて、ここからはBADUI自体に関する解説になります。
BADUIは、Bad User Interface(世の中にある、わかりにくい、使いにくいユーザインタフェース)の略称です。あえて、BADUIと切れ目がわかりにくいものにすることにより、BADUIという文言自体がBADUIとして機能するようにもしています。もとは、東京大学/Sony CSLの暦本純一先生によるBADUISMで、感銘を受けて私も集め始め、こちら(楽しいBADUIの世界)にて連載していました。現在は、ヒューマンインタフェース学会誌において、BADUI診療所という名前で季刊連載をしています(連載開始が2012年5月で、そこから13年以上欠かさず現在まで続いており、自分でも驚いてしまいます)。
また、技術評論社さんから失敗から学ぶユーザインタフェース 世界はBADUI(バッド・ユーアイ)であふれているや、コロナ社さんからメディアテクノロジーシリーズとして出ているインタラクションデザイン: 生活・技術・人をつなぐデザインのかたち、などにおいてもBADUIを使った説明をしていますので、ご興味がありましたらお手にとっていただけますと幸いです。
BADUIとしてわかりやすいのは例えばこちらですね。キャンセルするときにはどちらを押すべきだろうか?というものです。

キャンセルしますか? 「キャンセル」「OK」

このファイルをしょうきょしてもよいですか?
あと、わかりやすいのは、東京オリンピック・パラリンピック2020ボランティア募集サイトでしょうか。これは本当に色々な罠が潜んでいて興味深いものでした。
こうしたBADUI、まずは面白おかしいのですが、そこから「ひとはなぜ間違ってしまうのか?」、また「その間違うひとの特性というのはどういったものなのか?」と話がつながっていきますし、「どうしたらその問題を解決できるのか?」「また、コストを掛けずに解決するにはどうしたらよいか?」ということに思い至りやすいため、世の中に対する観察の目を養うことを目的として、18年前に京都大学でまずは教え始め、その後に移った明治大学の1年生ゼミや、非常勤で携わった早稲田大学大学院の講義において、教育として実践してきました。また、私が関わっていないところでも、色々な大学でも、BADUIを使った講義やゼミをしているという話を聞きます。
それ以外にも単発で、色々な高校・大学・学会・企業・自治体さんにお呼ばれして、そこでデザインの目を養うため、またはどういったところに問題があるのかなどを、研修ベースで学んでもらうといったこともやってきました。特に企業さんなどでは、社内システムがひどいところが多いらしく、みなさん研修などにおいてうちのこのひどいものを見てください!などと教えてくれてとても面白いです(表に出せないのが残念ですが)。もし、ご興味がありましたら、お声がけください。
さておき、このBADUI付箋とても面白いですので、ぜひお手にとっていただき、ご活用いただけますと幸いです。また、この付箋が貼られた書類などがみなさんのお手元に届いたときに、少しでも興味を持っていただけますと幸いです。