2018年度 修了生: 大野 直紀【修士(理学)】#11

投稿者: | 2019年4月30日

大野 直紀 さん

学部3年生~修士2年生の4年間研究室に在籍し,論文誌主著1件,国際会議発表共著1件,国内会議発表11件(主著が6件)と,わずか4年間でかなりの成果を残しました.

研究は学部3年生の頃には音楽動画の印象は,音楽の印象と映像の印象に分解したときに,どのように組み合わせることができるのかと言ったことを明らかにする研究に取り組み,映像よりは音楽に引っ張られることを明らかにし,その成果が論文誌に採録されるなどしました.

また,大学4年生からはひとは自身の名前に反応しがちであることに注目し,周辺視野において名前を部分的に提示することで知覚的鋭敏化を生じさせる研究に取り組みました.また,修士課程でもその研究を継続させ,その研究から中心視野における記憶タスクにおいて,周辺視野に自身の名前が提示されると,その直後に視線が動いてしまい,そのタイミングにおける記憶が悪くなることを明らかにしました.

さらに,修士課程の2年生からはテーマを変え,コミュニケーションにおいて緊張してしまうという問題に対し,外界の音を聴きながら音楽を聴くことができるイヤフォンが登場しており,音楽を聴きながら他者とコミュニケーションするという未来が近々来ることを見越し,音楽を聞きながら他者とコミュニケーションする手法について検討を行ってきました.その研究で,リズムが異なる場合に相手の喋りにかぶせてしまうような会話が増えてしまうことや,会話のちょっとした間が気にならなくなることなどを明らかにしました.そうした成果をまとめ,自身にのみ聴取可能な音楽によるコミュニケーション円滑化手法の提案というタイトルで修士論文をまとめました.

大野君は,とにかく研究におけるポイントの抑え方がとてもうまく,また他の人の発表に対する質問やコメントがとても的確で,随分助けてもらいました.また,研究テーマも色々と開拓してくれ,研究室の研究の幅が広がりました.さらに,音楽に対してエフェクトを付与して楽しめるようなアプリの開発も行いました.

4月から,ヤフー株式会社(間もなく社名が変わるようですが)に就職してエンジニアとして働いているそうです.どこかで見かけましたら,是非ともお声がけいただきますとともに,ご支援をよろしくお願いいたします.

業績

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