[はじめに]
中村研究室B4久保田、M1土屋です!
2017年5月16日〜17日にかけて、沖縄県那覇市は沖縄産業支援センターにて開催された「電子情報通信学会ヒューマンコミュニケーション基礎(HCS)2017年5月研究会」に参加してきましたので、その報告をさせていただきます。個々の発表報告は別の記事にて掲載しておりますので是非ご覧ください!
[研究紹介]
ここでは、今回の研究会で気になった研究をいくつか紹介させていただきます。
- 「住民の行動情報に基づくコミュニティ関係性資産の可視化モデルの提案」木村公哉,扇田昂典,塩津ゆりか,タネヴイヴァン,下原勝憲(同志社大学,愛知大学)
これは地域活性化のために行われた研究です。住民に地域の生活環境施設をより利用してもらうことを目的とし,交通行動による身体活動量を資産として可視化することで住民の行動力を促す仕組みになっています。今回は、その行動に基づく資産を可視化するシステムを住民に使用してもらい、どのような効果があったのかを検証していました。日々の生活を「資産」として捉え、投資したりされたりという考え方がすごく興味深く、研究室内でも活用したらどのような効果がでるのか気になりました。いつか仕組みを作ってみたいです。 - 「意思決定支援システムは裁判において有効な指標になりうるか?」若林宏輔,林勇吾(立命館大学)
これは裁判において一般人が判決を下す際に、意思決定支援システムによって判決内容が変わるのかを検証した研究です。この研究ではアンカリング効果という、初めて得た知識や強く印象に残った特定の数値や価値が判断基準となって、意思決定や判断に影響を及ぼすことを用いて、一般人が意思決定支援システムが出した情報に人間は左右されるのかを実験していました。システムによって人間の判断が変わってしまうのはとても面白いかったですが、実際の刑罰よりも重く判断してしまったケースもあるそうで怖いなとも思いました。 - 「どちらの顔が魅力的か?〜左右、文脈、表情の効果〜」大久保街亜,石川健太(専修大学)
みなさんは、自分の顔の左右どちらが魅力的か分かりますか?近年SNSの普及で、ネット上に自身の顔写真を載せる機会が増えています。実はこのSNSで自分の顔写真を使う時は、左右で大きく印象が変わってきます!ということを調査している研究です。多くの女性は右が魅力的らしいのですが、男性はまだはっきりしていません。そこで、この研究では男性の左右別々の顔写真を用いて女性にどちらが魅力的かを実際に聞いて調査しました.微妙な差ではあるものの、若干右の方が魅力的であるという結果になりました.自分もこの結果を用いてこれからは顔の右側を見せていこうと思います(笑)。 - 「食べ物”たとえ”自動生成に関する調査検討」望月理香,斎藤俊英,渡辺昌洋,宮原信二(NTT)
これは、ユーザにとって馴染みのないものについて説明する際に、端的にわかりやすい説明を自動生成する研究になっており、ここでは特にある食べ物を他の食べ物で表すことを目標としています。具体的には、外国人に日本の食べ物を紹介する際に、その人の出身国の食べ物で例えてあげることで、日本の料理を簡単に紹介しようとしています。2020年の東京オリンピックではたくさんの外国人が日本に訪れると思うので、その際にとても必要な技術だと思いました。
[感想]
今回の学会はHCSだけでなく、HIP、HIとの合同開催ということで、発表件数は2日間で60件と規模の大きな研究会でした。2部屋同時進行で、残念ながら全ての研究発表を聞くことはできなかったのですが、興味深い研究が多くありました。また、普段参加する研究会等とは違った分野の発表も多かったため、視野を広げ知識を深める事ができました.
また,空いた時間で沖縄観光することもできました。
美ら海水族館は、今までに見たことのないスケールの水槽の中で、巨大なジンベイザメが泳いでいて終始感動していました。そのほかにも国際通りや首里城などの「The沖縄」を回る事ができました!
食べ物も,タコライスソーキそばなど沖縄を感じる事ができるものをたくさん食べることができましたし、とても美味しかったです!沖縄に行く前日には,梅雨入り宣告されどうなることかと思いましたが,晴れている日もあり沖縄を満喫することができました.
今回は、2泊3日のゼミ合宿からの4泊5日の沖縄での学会ということで、かなり体力勝負な部分がありました。しかし、二人とも初めての沖縄で見るもの見るものが新鮮だったので、無理なく過ごすことができました。学会に出ると共に、行った事のない場所を観光できるのも醍醐味だと思っています。これからも,研究活動に励むとともにいろいろな場所行けたらと思います 。
中村先生、お忙しい中色々とサポートしていただきありがとうございました!