D1の関口祐豊です!
2025年11月26, 27日に淡路夢舞台で開催された第215回ヒューマンコンピュータインタラクション研究会(HCI215)を共著者として聴講して参りましたので,その報告をさせていただきます。
この記事では、共著論文と気になった研究、聴講参加の感想についてお話しさせていただければと思います。
共著論文
筆記のブレを利用したデジタルペンの重心の違いによる書き心地推定手法
伊藤 奈々美(明治大学)、能宗 巧(明治大学)、瀬崎 夕陽(明治大学)、関口 祐豊(明治大学)、中村 聡史(明治大学)、近藤 葉乃香(株式会社パイロットコーポレーション)、梅澤 侑己(株式会社パイロットコーポレーション)、橋本 忠樹(株式会社パイロットコーポレーション)
この論文は、タブレットなどのデジタル手書きにおいてユーザが簡単に自分に合ったスタイラスペンと出会える未来を切り開いていくために、ペンの重心位置によって生じる筆記のブレと主観的な書き心地の関係性を調査したものです。
実験では,重心の異なる4種類のペン(市販品や試作品)を用意し、4種類の文字を複数回筆記するタスクを実施しました。
全体として、筆記のブレと書き心地の間に一貫した強い相関は見られなかったものの、重心が書き心地や文字の縦横比に影響を与えることを明らかにしました。今後さらに多様な重心設計のペンや参加者の属性、多様なストロークに対する実験設計を行うとともに、ユーザがペンを購入する際に、適当なペンで文字や図形の筆記・削除タスクを複数回実施し、そこで得られたブレのデータとユーザの属性情報を組み合わせることで、ユーザに最適な重心設計のペンを推薦する仕組みの構築を行なっていきたいと考えています。
スライド
気になった研究
VR シミュレータを用いたスノーボード滑走時の視覚刺激による進行方向誘導効果の検証
佐々木俊輔(立命館大学)、安藤雅行(立命館大学)、大津耕陽(青山学院大学)、泉朋子(立命館大学)
こちらの研究は、視覚刺激によるスノーボード滑走時の進行方向誘導を目指した研究です。
スノーボードでは、 進行方向に対して身体を横に向けた姿勢で滑走し、さらに滑走者の視線と進行方向、向かうべき方向が常に一致しないことから、オプティカルフローなどの視覚刺激による方向誘導の影響は明らかになっていませんでした。
そこでこの研究では、VR 上でのシミュレーション環境を構築し、左または右方向に流れる視覚刺激の提示がスノーボード滑走中の方向誘導に及ぼす影響を検証していました。
スノーボードという特異な環境を扱いながらも、視覚誘導研究の発展に知見を与える面白い研究だと思いました。
刺繍の縫い方の違いによる触覚特性の変化
篠田和宏(東京大学)、マラクリヤシルバン(リール大学 Inriaセンター/東京大学)、亀﨑允啓(東京大学)、矢谷浩司(東京大学)
この研究は、「見た目は同じなのに触り心地が違う」という刺繍を、縫い方のパラメータ制御だけで実現するという点が非常に興味深かったです。
糸密度で外観を統一しつつ、ピッチや偏差の調整によって「ザラザラ感」や「指の誘導」を作り分ける手法は、ファッション性を損なわないスマートテキスタイルの実現においてとても画期的なデザイン指針になると感じました 。
感想
多岐にわたるテーマの研究発表を聴くことができ、とても充実した2日間でした。学会に参加した後輩たちの発表もとても素晴らしい発表でしたし、後輩たちと楽しい時間を過ごすことができとても良かったです。
また、学会会場の近くにあるグランドニッコー淡路にて念願だった朝食のオムレツを食べれてとても嬉しかったです。これからも研究頑張っていきましょう!最後までご覧いただきありがとうございました。
