第215回HCI研究会にて「競馬観戦時における忘却を考慮したパズル型勝負服記憶支援手法のレース映像を用いた検証」を発表しました(宮崎勇輝)

投稿者: | 2025年12月2日

こんにちは!M1の宮崎勇輝です「競馬観戦時における忘却を考慮したパズル型勝負服記憶支援手法のレース映像を用いた検証」というタイトルで兵庫県淡路島で開催されたHCI215で発表しましたので,その報告をさせていただきます!

背景

競馬を観戦する時,皆さんはどうやって自分の応援する馬を探しますか?
多くの方は馬券を購入する際に使用する「馬番」を用いて自分が応援している馬を探しているかと思います.しかし,「馬番」は馬体の影に隠れることが多いため見失ってしまうこともあるのではないでしょうか?

ⒸJRA

そこで本研究では騎手が着用する「勝負服」に着目しました.勝負服は種類も多く隠れることが少ないので,勝負服で自分の応援する馬を探すのが競馬を観戦する上で有効であると考えています.ただ,勝負服にも似た模様が存在するので,曖昧に勝負服を覚えていると結局どの馬を応援すれば良いのかわからなくなってしまうことがあります.

また毎回自分が応援したい馬の勝負服は異なり,前回覚えた勝負服が次のレースに応援しない馬として出てくることも多くあります.そのため,1つのレースが終わったら覚えた勝負服をすぐに忘れて,次の勝負服を覚える必要があります.

そのため,私は勝負服をパズルのように分割し元に戻す行為を行うことで,似ている勝負服の違いを把握し自分の応援する勝負服をすぐに見つけることができ,レース後はすぐに忘れることができるのではないか?と考え提案し,EC77にて発表してきました.

勝負服を分割し元に戻す

実験&結果

今回も競馬の実況アナウンサーが塗り絵を使用して勝負服を記憶しているという事例があったため,提案手法と塗り絵手法を比較して競馬映像を用いた実験を行いました.

結果として,パズル手法は塗り絵手法より正しい勝負服を記憶できていることがわかりました!また,塗り絵手法はコーナーのような勝負服を正面から見る場合に正しい勝負服を選択できないことが多いということも明らかになりました!

今後は実際の競馬観戦でも同様に有効であるかの検証を行なって行きたいと考えています.

より詳細な実験設計や結果などは以下の発表スライドや論文情報リンク内の論文PDFをご覧下さい.

発表スライド

論文情報

宮崎 勇輝, 中村 聡史. 競馬観戦時における忘却を考慮したパズル型勝負服記憶支援手法のレース映像を用いた検証, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2025-HCI-215, No.38, pp.1-8, 2025.

おわりに

初めて淡路島に上陸したのですが,とても刺激的で思い出深い日々を過ごすことができました.ただ,夢舞台を散策するのみで,淡路島を観光することはできなかったので,いつか観光で淡路島に行ってきます!

最終日に食べたイタリアンチーズレストランが非常に美味でございました.また食べたいです!

最後になりますが,ご指導いただいた中村先生,様々な研究活動にご協力いただいた研究室の皆様に心より感謝申し上げます.

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