中村聡史研究室

明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科: Human-Information Interaction / Lifelog / BADUI

SIGHCI171で「PhoToDo:写真による ToDo管理システムの提案」というタイトルで発表してきました(松田滉平)

      2017/02/02

こんにちは,中村研究室学部4年の松田滉平です.1月23〜24日に石垣島で開催された第171回 情報処理学会ヒューマンコンピュータインタラクション研究会に参加し,「PhoToDo:写真による ToDo管理システムの提案」というタイトルで研究発表してきましたので,その報告させていただきます.

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突然ですが,普段ToDoをどう管理されていますか

日常生活を送るうえで後にやるべきことややりたいことを,手帳やToDo管理アプリなどを使い忘れないようにしている人は少なくないと思います.しかし文字ベースのToDo管理は,ToDoを文字として表現しにくいものや記述に手間がかかるもの,後で確認するときにそれぞれのToDoの内容や状態を把握する時間がかかるといった問題があります.その結果,文字ベースのToDo管理を億劫に感じることで登録を怠り,結果的に物忘れに繋がる可能性があります.

 

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写真によるToDo管理システム

そこで,私たちは写真によってToDoを管理することで,文字では表現しにくいToDoも容易に管理可能になり,人のもつ画像を瞬時に処理できる能力から,ToDoの内容や状態を瞬時に把握可能になるシステムを提案しました.写真でToDoを表現する方法は簡単で,例えば「散らかっているコードをなんとかする」というToDoがあった場合は,散らかったコードを被写体にして撮影すればその写真がToDoとなり管理できるようになります.このように写真でToDoを表現することで,たとえ「結束バンド」という言葉を知らなくてもToDoとして表現することができます.他にも「電球が切れたので新しいものを買う」というToDoがあった場合には,電球を被写体にして撮影することで,印字されたワット数と電球の形を参照しつつまた同じ電球を買うことができます.

 

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システムは以下の図ようになっており,iOSのアプリケーションとして実装しています.写真撮影でToDoを登録するだけでなく,その写真の位置や大きさを変更ができます.また,重要なToDoを大きく表示させたり,関連性の高いToDoを近くに配置するなどユーザが任意にカスタマイズ可能にすることで,重要度や関連性の表現ができるようになっています.さらに,写真ならではのToDoの状態表現として,締め切りが近づくと震えるアニメーションをしたり,締め切りが過ぎてしまったらフィルタ処理で写真をセピア調にするなど,文字では見えにくくなってしまう表現も写真ならば可能だと考えています.

 

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実験協力者6名に1か月利用してもらったところ,色々なToDoの登録傾向が見えてきました.基本的にはモノを撮影していることが多かったのですが,興味深いのは人の顔を大きく撮影しているものもあったということでした.これは,その人からの圧力(卒論をやれなど)をToDoとして表現しているというものでなかなか興味深いものでした.

また,今回実現したシステムはToDoが増えると散らかってしまうという問題があるのですが,これは悪い点でもあるのですが,ToDoを片付けなければという気持ちになる点はいい点ともいえると考えています.

今後,iOSアプリとして公開する予定ですので,公開したらぜひともご利用いただき,いろいろとコメントを頂けますと幸いです.

発表スライド・原稿リンク

詳しくは以下のスライドや原稿を見ていただければと思います.

松田滉平, 中村聡史. PhoToDo:写真によるToDo管理システムの提案. 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), 2017, vol. 2017-HCI-171, no. 15, p. 1-7.

 

 感想

今回の学会で石垣島に滞在した期間は3日ほどですが,とても充実した3日間だったと感じました.それは,初めての沖縄に来た嬉しさもありますが,なによりもHCI研究会の皆様から研究についての貴重な意見を得られ部分が大きいと思います.皆様から得た意見を無駄にしないためにも,これからも研究を深めて前に進めていきたいと考えています.

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