第109回GN研究室で「適切な距離の学生に依頼可能な実験協力者募集システムの実装と複数研究室での運用」というタイトルで発表しました(樋川一幸)

   

こんにちは、M2の樋川です。

1月に行われた第109回GN研究会で研究発表を行いました。今回はCDS研究会とDCC研究会との合同開催でした。

GN研究会は去年度末に参加したので約1年ぶりの参加となりました。今回は島根県の隠岐の島で開催されました!

発表内容

ひとを集めてシステムを使ってもらったり、何らかの評価をしてもらったりする実験を行うには、そのひとあつめが重要になります。ただ、このひとあつめ、特に友達の少ないひとにとってはかなりつらいものであり、多くの人が悩んでいます。私達はこうした問題を踏まえて実験協力者を募集するLINE Botを提案し、実装してきました。

今回の研究はその実験協力者を募集するLINE Botの長期運用や他研究室での運用をもとにした知見を整理したものであり、中村研では400日以上の長期間の運用となり、さらに他の4つの研究室でも導入を行い、その結果をまとめました。多くの人にシステムに登録してもらい、実験を行ってもらうことができました。ご協力ありがとうございました。

実験参加可否のレスポンスが募集から24時間以内に集中していたことがわかりました。また、実験に参加した人のうち約9割の人が募集から24時間以内に参加した人でした。このように、LINE Botを利用したことによる大きなメリットとしてプール登録者のレスポンスの早さがあげられ、締め切り等で時間的な余裕がない時に活躍する手法であることがわかります。

また、システムを使って実験協力者を募集してくれた方にアンケートを行いました。これまでの実験協力者の募集は、身の回りの友人や知人に依頼する「直接募集」が多かったのでアンケートの結果を直接募集の経験者と未経験者に分けて集計しました。その結果、「手軽に利用できた」「人数を多く集められた」「早く集められた」「条件に合った人を集められた」「今後も利用したい」といった項目は、特に直接募集の経験者に高く評価されており、こういった点については直接募集よりも有用な手法であることがわかりました。また、Botを登録してくれたユーザにもアンケートを行っており、下級生の学生でもシステム気軽に利用し、実験に参加できていたことがわかりました。アンケート結果の詳細は下記の発表スライド17~21ページをご覧ください。

実験募集には報酬の有無や募集の時間帯といった要因も関係すると考え、それらについても分析を行いました。報酬は参加率に差はなく、報酬がある場合は途中離脱率が高いことがわかりました。 これは少し意外な結果に思えますが、報酬がある実験は時間のかかるような実験が多く、途中でやめてしまう人が多いことが理由として考えられます。募集の時間帯については、「平日の朝夜」「平日の昼」「休日」に分類しました。しかし、これらの違いによって参加率や途中離脱率に差はありませんでした。やはり頻繁に利用するLINE上で通知を行うことでどのような時間帯でもユーザは反応してくれると考えられます。

こちらのLINE Botを誰でも研究室に導入できるようにし、現在では国内の14の研究室で導入が行われています!exameister.comでどなたでも研究室にシステムを導入できますので、よろしければご覧ください。

発表スライド

発表論文

樋川 一幸, 中村 聡史. 適切な距離の学生に依頼可能な実験協力者募集システムの実装と複数研究室での運用, 情報処理学会 研究会報告グループウェアとネットワークサービス研究会(GN), Vol.2020-GN-109, No.40, pp.1 - 8, 2020.

 

感想

ハプニングとして、帰りの新幹線のチケットを1日早く取ってしまいました。本来ならば気づいた時点でみどりの窓口に行けば変更できるのですが、隠岐の島は離島。みどりの窓口はおろか電車すらありません。なので間違いに気づいていながら変更できないというどうにもならないもどかしい状況になってしまいました... みなさん隠岐の島に行く際はお気を付けください(笑)

隠岐の島は思っていたよりも広く、潮の香りが島中で感じられ心地良かったです。この時期はオフシーズンなので観光客はほとんどいませんでしたが、夏では海水浴も楽しめるようです。

美味しいものをたくさん食べました!中でもこの海鮮丼は絶品でした。

研究会の情報交換会では蟹を囲んで他大学の学生や先生方とお話しをしながらたくさん飲み食いしました(笑)

今年で研究室を卒業するのでおそらくこれが最後の発表になります。この研究は今後、後輩に引き継がれていくことになるかと思います。これまでご支援いただきありがとうございました🙇‍♂️

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