第4回 SIGWI2で発表をし,萌芽研究賞を頂きました

   

隠岐の島の海士町にて開催された,第4回 ARG 「Webインテリジェンスとインタラクション」研究会に参加し,

  • 中村聡史,川連一将: スポーツのネタバレを防止するTwitterクライアントの開発と諸検討

というタイトルで発表してきました.これまでの研究では,Webブラウザの拡張としてネタバレ防止を行う仕組みを実現してきましたが,情報収集およびコミュニケーションツールとして確立されているTwitterでもネタバレが問題になっています(アメリカでは,東海岸と西海岸で時差があるためドラマのネタバレが問題になっています).Twitterを起動しなければ良いのではという話もありますが,Twitterは一種のコミュニケーションツールとしてなりたっているため,それを遮断することはコミュニケーションを断つということと等しいものです.

今回は,Twitterクライアントのプラグインとして動作するネタバレ防止システム(情報曖昧化システム)を開発し,その有効性についての検討を行いました.特に,辞書ベースの難しさ,辞書を自動生成することの難しさなどについて議論を行わせて頂きました.

日本で開催されるオリンピックは,仕事中に試合が行われてしまうので,どのようにして情報遮断を行うのかということを,これから深く考え,その頃にはしっかり遮断可能とする仕組みを考えたいと思っています.

本研究は,WI2の萌芽研究賞を受賞しました.19件の発表の中で最も萌芽性が高い研究に贈られる賞とのことです.ありがとうございます.

萌芽研究賞

萌芽研究賞

なお,本研究は学部2年生の川連君(嵯峨山研究室)との共同プロジェクトです.まだ2年生になりたてなのに,ここまで研究に貢献できるというのは素晴らしいと思います.

研究会が開催された海士町はIターンで有名な街です.Iターンで来ている人が,元から住んでいる人たちに溶け込み,色々なプロジェクトを起こされているようでした.コンビニは当然無いですし,色々ないところでは有りますが,「ないものはない!」というキャッチフレーズで無いことをマイナスに考えるのではなくプラスに考えていろいろな取組をされているというのは凄いなと思いました.注目すべき街なのだと思います.

ないものはない!

ないものはない!

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