こんにちは、M2の山浦です。
もう9月だなんて信じられないですよね、えらいこっちゃです。
2019年9月2〜5日と京都府は同志社大学今出川キャンパスにて開催されたヒューマンインタフェースシンポジウム(HIS2019)にB3濱野、船﨑、B4菅野、M2山浦が参加してきましたのでその報告をさせていただきます。濱野の発表につきましては、別途発表報告記事がありますのでこちらの記事をご覧ください。
同志社大学前にて集合写真
気になった研究
非常に興味深い研究がたくさんありましたが、ここでは船﨑、菅野、山浦が気になった研究を1つずつご紹介させていただきます。
船﨑が気になった研究
自動運転時の車線変更指示および承認における適切なデバイス入力方法に関する基礎的検討(栗谷川 幸代, 神保 佑太朗 (日本大学), 星 敏行, 橋本 佳拡, 後藤 厚志, 小池 飛鳥 (アルプスアルパイン))
現在研究が進んでいる自動運転技術はレベル3以上になるとドライバーが常時ハンドルを握らなくても良いとされています。基本的には自動運転機能で目的地まで運んでもらえますが、その中でドライバーが車線の変更をしたい、前の車を追い抜きたいといった場合要求をドライバーがシステムに伝えなければなりません。走行中ドライバーが好ましいと感じる入力デバイスはどのようなものかを検討する研究でした。
入力システム実験に限らず、ユーザに何かをさせるには操作法が直感的にわかり、操作がしやすいこと以外に本来の方法と同じレベルの負担、またはそれ以下の負担でないと使わせることが難しいと考えていました。しかし運転などの大きな項目になると、誤操作が不安といった人間の感情があるため、わざと手間をかけさせる方法も挙げられていました。実験の結果、アクションを行う時の環境(自分から変更を要求する場合、システムから変更が提示されドライバーが承認する場合、要求よりライトな感じでシステムに変更を提示する場合)によって入力の負荷を変えたいという意見が多く挙げられました。要求や提示は気軽に行えるようスイッチ一つで完結することが望ましいが、システムからの提案を承認する場合、操作ミスが起こらないようスイッチの後にノブを回すという負荷の大きい方法の支持率が一番多くなりました。
入力デバイスしかないのであれば環境によって入力の方法を変えたいと思う人が多かったようですが、車線変更などのアクションは手動で行いたいという声も多く、自動運転を楽で快適と思う反面、まだ人間が信頼しきれていない部分が顕著に現れた結果が大変興味深かったです。
菅野が気になった研究
グループ対話における人のロボットへの語彙の同調傾向(木本 充彦 (慶應大学/ATR), 飯尾 尊優 (筑波大学/ATR), 今井 倫太 (慶應大学), 塩見 昌裕 (ATR))
この研究はグループ対話の際,人の使用する語彙が同調する現象について調査されている研究でした.実験では,人のサクラとロボットを用意し,道案内をするタスクを行うのですが,呼び方の違いや受け取り方の違いを利用することで語彙の同調傾向を比較していました.結果としては,人のサクラが発言した語彙よりもロボットが使用していた語彙に同調するというものでとても興味深く感じました.なぜロボットのほうに人は同調するのかという議論では,ロボットのほうがしっかりとしている,またはロボットは正確といった人の思い込みが影響しており,賢くないロボットだとまた結果が変わってくるのではという意見を述べており,人とロボットの関係を理解するうえで応用できそうな考察だと感じました.
山浦が気になった研究
桿体細胞への情報提示を用いた寝室インタラクション(大島 榛名, 椎尾 一郎 (お茶の水女子大学))
皆さんは寝るときや、ふと目が覚めた時のような部屋が暗い状態でスマホをいじって眠れなくなってしまったことはありませんか?
この研究はそのような状況や入眠時に適したインタラクションで、眠りや眠気を妨げないことを目指した研究になります。
手法としては、ベッドサイドに箱を用意してその中にスマホを入れて、そこに手を入れて操作するというものになります。操作のフィードバックは部屋の天井に投影されますが、ここでも視覚的に眠気を阻害しないものを利用しています。
個人的には、少ない操作や寝ぼけ状態でも操作ができるというのがかなり強いメリットだと感じました。私は睡眠が浅く、夜中に目を覚ましてしまうことがあり、スマホで時間を確認したらその画面の明るさのせいで眠気が吹き飛んでしまうことがよくあります。ですので、私のような眠りの浅い人間には非常にありがたいシステムだと感じました。ぜひ今後も研究を続けて、有用性について検討していってほしいですね。
感想
今回濱野が発表してくれた内容は、実は私が学部時代に取り組んだ研究の発展系みたいな位置付けになります。当時はここまで続くとはあまり考えてませんでしたので、なんとも言えない謎の親心みたいなものを抱きながら発表を聞いていました(笑)。それにしても年々受け答えが上手な後輩が増えていってるので、発表は安心して聴けますね。もう立つ瀬がないですよ。
さて、私個人としては研究会や学会で京都に来ることが多いのですが、後輩2名が京都熟練者だったので、まだまだ知らない京都の魅力を堪能できました。魅力を紹介できるってカッコイイですよね、そんなオトナになりたいです。
その京都の魅力をふんだんに?納めた写真を以下に載せておきます。皆さんも京都に来た際は立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
「ぎおん徳屋」のわらび餅、この口当たりはやばすぎました…唯一無二です。
左から「HAMBURG LABO」、「プラムクリーク」、「GRILL DEMI」
どのお店のハンバーグもやばすぎます、京都はハンバーグが強い!!
「ベルアメール」にてチョコレートを選ぶ二人、至福の時間でした!