こんにちは!8月も終わりに近づき残暑が厳しいですが、いかがお過ごしでしょうか?
2022年8月22日・8月23日に、小樽経済センターとオンラインでハイブリッド開催された第199回ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)研究会に参加してきましたので、その参加報告をさせていただきます。
中村研に所属するメンバーの発表内容につきましては、別途発表報告記事がありますのでそちらをご覧ください。
気になった研究
非常に興味深い研究がたくさんありましたが、ここでは藤原、船﨑が気になった研究を1つずつご紹介させていただきます。
藤原が気になった研究
産業の耐性分析のための対話的可視化システム
有本 昂平,平峰 芳樹(株式会社帝国データバンク),伊藤 正彦(北海道情報大学)
自然災害や金融危機など景気変動が起こる時、企業の売上に影響が生じてしまいます。そこで企業の売上高が一様に減少すると仮定し,売上高の減少が各業種にどの程度の影響を与えるかを時系列で分析するための可視化システムを開発しました.そのために売上高の減少率を設定して各企業の現預金残高をシミュレーションし,各業種の売上減少に対して会社の耐性や,産業間での耐性の差異を明らかにすることができます。
大企業から小企業まで、会社の経営における耐性の可視化の研究になります。私は就活で企業研究を行い、世の中はどういう企業の流れで回っているのか興味がありました。今回の結果から、材料の業種は需要が多くあるため倒産までの時間が長く、その材料を作って物を販売する業種の方が倒産までの時間が短いという面白い結果になりました。この可視化システムは未来の日本をまた豊かにしていく上で一つの指標になる面白い研究だと思いました。
船﨑が気になった研究
ダンスモーションの反復練習とその上達過程の可視化~複数のジャンルのダンスでの検証
川西 真美(お茶の水女子大学), 土田 修平(神戸大学), 伊藤 貴之(お茶の水女子大学)
毎年伊藤研とは合同研究会をさせていただき今年も研究会を行ったのですが,セッションが同じで聞くことができなかったので川西さんの発表を聞くのをとても楽しみにしていました.
わたし自身昔ダンスをしていたので,どのようなジャンルで可視化がしやすい・効果的なのかにとても興味がありました.
ダンスを習得する上で反復練習はどうしても必要になり,また成長が見えるとモチベーションの維持にもつながると思います.川西さんの研究ではLOCK,WAACK,JAZZ,GIRLSの4ジャンルでどのジャンルが可視化が効果的かを調査していました.実験の結果,JAZZやWAACK,GIRLSでは一部(足や手)などがうまく可視化できていたが,LOCKは想定と違った結果が出ていました.同じではありませんが,LOCKもWAACKも特徴的な腕の振りがあるのにWAACKはうまく可視化できてLOCKは想定と違ったことにとても驚きました.
また,提案手法によって苦手な動作がきちんと可視化できていたり上達がわかりやすく可視化されていたことから,ダンス習得者が自分の実力や上達を見ながらダンスの練習をすることができるツールでとても良いなと思いました.
感想
今回もハイブリット開催ということで、M2が6人、M1が2人での小樽出張でした。対面での発表が久しぶりでなんとも懐かしい気持ちになりました。
北海道自体初めてで、8月の残暑にも関わらず過ごしやすい気候でした。中村研究室の卒業生の方ともご飯を楽しむことができ、海鮮料理やクラフトビールなど、東京では味わえない美味な日々で、学生生活最後の良い思い出になりました。
移動時間の関係で観光を多くはできませんでしたが、コロナ禍でできていなかった対面での交流がたくさんでき、とても楽しかったです。