ハイサイ!!みなさん寒いが冬が続きますがお元気でしょうか?
ということで2018年1月22〜23日に沖縄の琉球大学で開催された第176回ヒューマンコンピュータインタラクション研究会に発表(佐藤、佐々木、松井)&聴講(斉藤、新納)したので、その報告をさせていただきます。
気になった研究
ここでは、今回の研究会で気になった研究をいくつか紹介させていただきます。
斉藤が気になった研究
人はカーウィンドウを通してどのように風景と関わり合うのか:インタラクティブカーウィンドウの設計と評価:松村 耕平、David S. Kirk(立命館大学)
今回のテーマ「旅とインタラクション」に沿った研究の中で、特にこの研究が心惹かれたので紹介させていただきます。
この研究は近い未来、自動運転技術が完成することで人間が運転しなくなったとき、車外との関わりが増えることを想定し、車の内と外を隔てる窓のあり方を変えようとした研究です。
具体的には、車窓を見ていて気になったものをタッチすることでそれがなんなのか提示する機能や、車窓に写った景色を動画プレイヤーのように巻き戻したり一時停止したりすることで、見逃した風景などを再確認することができる機能を備えたインタラクティブな車窓を提案していました。
ユーザスタディを行った結果、実験参加者は能動的かつ社会的な体験を得ることができ、提案システムは旅を振り返る欲求を刺激することができることが明らかとなりました。
実際に車窓を操作する動画がとても魅力的で、自動車は無限の可能性を秘めているなと感じました。運転は好きなので自分でも運転したいですが、後部座席に座って車窓を操作する世界はすぐにでも来てほしいです。
新納が気になった研究
R-V Dynamics Illusionが内容量の推定に与える影響の分析:奥川 夏輝、片岡 佑太、橋口 哲志、柴田 史久、木村 朝子(立命館大学)
この研究は、MR空間における実物体(R)と仮想物体(V)が異なる刺激を与えた場合に引き起こされる R-V Dynamics Illusion という錯覚現象に着目した研究です。
そこで、実空間で水槽に水を入れMR空間上では違った水量を提示した物を持ったとき、人はどのように知覚するのか(持っている水槽がどれぐらいの内容量のものだと知覚するのか)を実験で明らかにしていました。
この実験により、ひとは内容量を隠しておいてもある程度の水量を予測することができるが、MR空間上で現実の水量とは違うものを提示すると、その仮想的な水量に引きずられてしまうということが明らかになりました。
このような錯覚系の研究は本当に面白く、ひとの脳って意外と曖昧なものだなぁと考えさせられる研究でした。
感想
今回は沖縄ということもあり、みんなで美味しいものを食べに行ったり、きれいな海を見に行ったり、琉球ガラスを見に行ったり、、、と日頃の研究活動における疲れをリフレッシュをしてきました(もちろんしっかり発表もしました!)
また来年も沖縄で美味しいものを食べるために、研究成果を出してHCI研で発表できればと思っています。