第195回HCI研究会で「ドライビングシミュレータにおけるカーブ走行時のカーブ半径と道路幅が運転に及ぼす影響の調査」というタイトルで淡路島で発表してきました(髙久拓海)

      2021/12/09

はじめに

こんにちは。中村研究室B3の髙久拓海です。

2021年11月30日、12月1日に開催された第195回HCI研究会にて、「ドライビングシミュレータにおけるカーブ走行時のカーブ半径と道路幅が運転に及ぼす影響の調査」というタイトルで発表したので、そちらについて報告させていただきます。

研究内容

みなさんは車の運転を難しいと感じることはありますか?僕はカーブや狭い道を走行するときに車の運転が非常に難しいと感じていて、いつも助手席に乗っている運転がうまい人に小言を言われています。そのため、運転をする際には狭い市街地やカーブの多い山道を通らないようなルートを運転したいと思っています。

このように、ドライバの運転レベルに合わせた経路を選択し推奨することが、事故の予防や安全な運転を行う上では重要だと考えられます。しかし、現在のナビゲーションシステムでは料金や最短距離といった要因については考慮されているのですが、ドライバの運転技量や苦手な道路条件を考慮した経路推薦は行われていません。これらの要因を考慮した経路推薦を行うためには、ドライバの運転特性をモデル化して表すことが必要になってきます。

運転のモデル化を行うためには、どのような道路条件がドライバの運転に影響するかを考える必要があります。私たちはこれまで、カーブ走行時のカーブ角度に着目した運転の難易度調査を行ってきました(こちらの詳しい内容は過去の記事をご覧ください)。しかし、この実験では運転の難易度調査をカーブ角度のみに対してか行っておらず、その他の条件については調査を行っていませんでした。

そこで、本研究ではカーブ走行時のカーブ半径と道路幅に着目した運転の難易度調査を行いました。

実験はドライビングシミュレータとこれまでの研究で使用していたシステムを改善したものを利用して行いました。また、カーブ半径の種類を8種類、道路幅の種類を3種類導出して、これらの2つの条件を組み合わせたコースをランダムに生成するようにシステムを改善しました。詳しい実験条件は論文をご覧ください。

 

今回はカーブ半径と道路幅のそれぞれで運転速度について分析を行いました。結果として、

  • カーブ半径が小さいほど運転速度が遅くなりカーブ半径が大きいほど運転速度が速くなる
  • 道路幅は一部の条件でのみ運転速度に差が見られたが、それ以外では道路幅の大きさで差は見られなかった

というような結果となり、カーブ半径は運転の難易度に影響を及ぼすこと、道路幅は一部の条件でのみ運転の難易度に影響を及ぼすことがわかりました。道路幅が影響を及ぼさなかった理由として、今回の研究で導出した道路幅が実世界の道路幅と乖離した大きさになっていたことが原因だと考えています。

 

今後は、

  • ドライビングシミュレータの操作感をより実車に近づけるためのシステム改善
  • 実世界の道路条件を再現した実験設定を用いて再度実験を行うこと
  • 運転者の性格や運転頻度など、ドライバに関する要因を考慮した実験

を行っていきたいと考えています。

発表スライド

 

論文情報

髙久 拓海, 船﨑 友稀奈, 瀬戸 徳, 中村 聡史, 山中 祥太. ドライビングシミュレータにおけるカーブ走行時のカーブ半径と道路幅が運転に及ぼす影響の調査, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2021-HCI-195, No.17, pp.1-8, 2021.

 

感想

研究会での発表は今回が初めてでしたが、発表直前までものすごく緊張していました。また、発表が対面とzoomを用いたオンラインのハイブリッド形式だったのですが、音声が共有できていなかったり発表画面が見切れるなどハイブリッドならではの問題もたくさんありましたが、何とか平常心を保って発表できたと思います。

また、同期や先輩などたくさんの方と一緒に淡路島に行くことができて、美味しいものもたくさん食べることができて非常に楽しかったです。写真は発表の後に食べた神戸牛で、物凄く美味しかったです。

最後になりますが、実験や論文執筆、発表練習にお付き合いいただいた中村先生、先輩方、同期にこの場をお借りして感謝を申し上げます。ありがとうございました。

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