はじめに
中村研究室B4の宮本快士です.
20026年1月14,15日に宮古島で開催された第216回HCI研究会にて研究報告を行いましたので,ご報告させていただきます.
「文章の逐次表示における遅延挿入が語彙記憶に及ぼす影響の検証」というタイトルで発表させていただきました.
研究概要
背景
歴史や英語を学習する際にマーカーを用いてハイライトをした経験が1度はあるのではないでしょうか?
ハイライトは重要単語を目立たせる一方で,重要な単語以外の文章の読み飛ばしに繋がってしまう可能性があります.しかし,重要な単語以外の重要単語同士の関係性の部分の文章も含めて学習することで,学習したことを新たな問題へ応用することができるようになることが知られています.そのため,本研究では重要単語以外の内容の読み飛ばしを防ぎつつ,重要単語も記憶する手法を提案しました.
提案手法
本研究では,画面に何も表示されていない状態から文章を1文字ずつ逐次的に表示し,ハイライトされた重要単語を表示する直前に遅延を挿入する手法を提案しました.
逐次表示をすることで,文字が出力されている部分に注目させることで読み飛ばしを防ぐことに加え,重要単語を表示する直前に遅延を挿入することで注意を引き,重要単語の記憶を促すことを目的としています.
実験・結果
本実験では,先ほど紹介した提案手法で学習した場合と,重要単語にハイライトを施した文章を静的に表示する比較手法で学習した場合の記憶成績を比較しました.記憶成績を測るために実施したテストは,ハイライトされた単語が解答となる重要単語問題と,重要単語同士の関係性が解答となる関係性問題で構成されていました.
その結果,提案手法と比較手法では重要単語問題の記憶と関係性問題の記憶どちらにも差がない結果となりました.しかし,提案手法で学習した参加者のうち,アンケートで表示速度が適切だと回答した参加者は,比較手法学習した参加者よりも関係性問題の記憶成績が高い結果となりました.
そのため,今後はそれぞれの学習者にとって適切な表示速度で文章が表示されるようにしたうえでの記憶成績の検証もしていきたいと考えています.
発表スライドと書誌情報
おわりに
今回の学会は,初めて後輩も一緒だったので,新鮮な気分でした.他研究室の方とも話す機会があり,刺激の多い学会となりました.
宮古島は初めて訪れたのですが,海がとても綺麗でした.特に,伊良部島の砂浜が綺麗でした.現地の方曰く,伊良部大橋を渡っているときに海を眺めると,ウミガメが見えることもあるのだとか.
天気も晴れていて,宮古神社や海中公園に行ったり,美味しいものをたくさん食べることができたので大満足です.
最後になりますが,論文執筆と発表に関して多くのアドバイスをしてくださった先輩方や中村先生に感謝申し上げます.ありがとうございました.
B4 宮本快士


