SIGHCI186で「ライフログ写真の着衣色変化によるファッションへの意識変化手法の実装とその評価」というタイトルで発表してきました(佐々木美香子)

   

7月の中旬になりましたが、梅雨が明けずジメッとした日々が続いていますが皆様いかがお過ごしでしょうか?

お久しぶりです、中村研究室のM2の佐々木美香子です。さて、半年ほど前になりますが(発表報告記事を執筆するのが遅くなり、大変申し訳ありません)、2020年1月15〜16日に石垣島の大濱信泉記念館にて開催された情報処理学会ヒューマンコンピュータインタラクション研究会(SIGHCI186)にて研究発表を行ったので、ご報告させていただきます。

 

発表内容

これまで私たちは、「ファッションに対して苦手意識を持っている人」に着目し、ファッションに対する苦手意識といったネガティブな意識をポジティブな意識に変える方法について検討しました。

前回の発表であるSIGHCI181では、「ライフログ写真の自身が着用した衣服を、自身が抵抗をもつ衣服に変えた写真を繰り返し見せる」手法を提案し、提案手法の評価実験を行いました。実験の結果、以下の2点が明らかになりました。

  • ライフログ写真を繰り返し見ることによって、ファッションに対する意識変化が促される
  • ライフログ写真を用いた場合について、5日間連続で写真を見せるよりも、10日間連続で写真を見せた方がファッションに対する意識変化が促される

以上の実験結果から、「自身が映ったライフログ写真の着衣色が変化した写真を繰り返し見せることで、意識が変化する」という仮説が成り立つことが証明されました。

しかし、この実験を行うにあたりライフログ写真の着衣色変化を行う際、全て手動で色変化を行っていたこと、そして実験の際にユーザが能動的にサイトにアクセスし写真を閲覧していたこと、といった問題点があり提案手法の実用化は程遠いものでありました。

そこで本研究では、ライフログ写真の着衣色変化提示システムを実装し、システムの精度やシステム自体の有用性を明らかにすることを目的としました。

そして実装したシステムは、以下の3つの要件から成り立っています。ちなみに本システムでは、スマートフォンの通知機能を用いて画像提示を行っています。

また、実装したシステムについて性能評価と画像提示実験を行いました。

性能評価と画像提示実験の結果、以下のことが明らかになりました。

  • 非着衣色推定を行う際、写真自体の光加減を考慮出来るような色判定を行う必要がある
  • 着衣色変化を行う際、無彩色のトップスも色変化可能にする
  • 通知を用いて画像提示を行う際、提示される画像はユーザ自身が「盛れている写真」を使用する必要がある

今後はシステムを改善するとともに、現在のシステムは3つの要件がそれぞれ独立しているので、今後は1つのシステムにまとめてシステムの実用化を行う予定です。

 

発表に用いたスライドはこちらになります。詳しくはこちらをどうぞ。

また、論文は下記よりアクセス可能ですので、興味のある方はこちらからアクセスいただければと思います。

[論文情報]

佐々木 美香子, 中村 聡史. ライフログ写真の着衣色変化によるファッションへの意識変化手法の実装とその評価, 情報処理学会 研究会報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2020-HCI-186, No.19, pp.1-8, 2020.

 

感想

沖縄での発表が3年連続、そして石垣島での発表は2年連続ということもあり、毎年1月は沖縄に行くのが恒例になりつつあります笑。

今回も研究会の合間に竹富島に行ったり、美味しいものを沢山食べたりと非常に充実した時間を過ごすことが出来ました。

↑ 竹富島の有名な星砂浜にて。自転車を借りてサイクリングしたのですが、風がとても気持ちよかったです。

↑ 石垣島の有名な居酒屋にて。石垣牛の握りは絶品でした。

最後になりましたが、実験や原稿チェック等に付き合っていただいた中村先生や中村研究室の皆様にはこの場をお借りして御礼申し上げます。

私の学生生活も残り8ヶ月となりましたが、今後もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。

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