中村聡史研究室

明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科: Human-Information Interaction / Lifelog / BADUI

SIGHCI176で「周辺視野への視覚刺激提示がプログレスバー待機時間に与える影響」について発表してきました&学生奨励賞をいただきました(松井啓司)

   

こんにちは、女子力が高まると信じてチャイラテを飲み続けている中村研究室M1の松井です。

1月22、23日に琉球大学50周年記念館で開催された、第176回ヒューマンコンピュータインタラクション研究発表会(SIGHCI176)において、「周辺視野への視覚刺激提示がプログレスバー待機時間に与える影響」という内容の研究発表を行いました。その時の参加報告をさせていただきます。

発表の様子

発表内容

今回の発表内容を簡単に紹介させていただきます。また、今回の発表内容は昨年度の研究内容と一部関連しています。よろしければこちらも合わせてご覧ください。

人の時間感覚は様々な要因(見ている物体の運動速度、年齢、身体の代謝など)によって変化することが先行研究などから明らかになっています。私はこれらの要因の中でも特に物体の運動速度に着目し、これによって発生する充実時程錯覚という現象を用いることで、体感時間を操作することを考えました。充実時程錯覚については以下のような映像でご覧いただくと理解しやすいと思います。

ここで、人間の視野には中心視野と周辺視野と呼ばれる範囲がそれぞれ存在しています。この周辺視野には無意識的な情報処理が可能であるという特性があるのですが、この特性を活用することで周辺視野において充実時程錯覚のような効果を起こすことができるのかを今回の研究で検証しました。充実時程錯覚が周辺視野においても発生することが確認できれば、日常生活において発生する様々な退屈な時間や楽しい時間に対して、無意識的な体感時間の操作が可能になると思われます。

実験では中心視野へプログレスバーを、周辺視野へ視覚刺激を提示し、視覚刺激の速度について5つの速度条件を設定することで提案手法の効果を検証しています。実験で用いた映像の例は以下のリンクからご覧いただくことが可能です。

このような映像をランダムに生成し、視覚刺激の提示速度について「加速(上の映像例がこれに該当します)」「一定」「減速」にそれぞれ分類して効果の比較を行いました。実験結果としては提示速度が「減速」する時にもっとも高い効果が見られ、下図のように体感時間が約8%短縮するという結果になりました。

今後はこの結果をもとに、より実用的な応用を考えています。例えば実際にWeb上で動作するブラウザ拡張機能としての実装、ゲームなどのコンテンツ内で発生する退屈な時間(ただマップ間を移動しなくてはならない時間など)に対しての利用などを予定しています。

投稿した論文は以下のリンクからダウンロードすることができます。より詳細な内容はこちらからご覧ください。また、発表の際に使用したスライドもご覧頂けます。

松井啓司,中村聡史:周辺視野への視覚刺激提示がプログレスバー待機時間に及ぼす影響,第176回ヒューマンコンピュータインタラクション研究会(SIGHCI176),2017.

今回の発表について、学生奨励賞をいただくことができました。聴いていただいた皆様、評価いただいたみなさまありがとうございました。

 

感想

研究会はもちろん充実した内容でしたが、やはり旅の楽しみはおいしいごはんですよね。今回も沖縄の料理やお酒を楽しませていただきました。沖縄そばに入っていた豚足が非常においしかったです。

「すーまぬめぇ」さんで食べたおいしいやつです。おいしかったです。

 

あと、付き添いで来てくれた人たちがレンタカーを借りてずっと運転手をしてくれていたのもありがたかったです。次こそは観光メインでのんびり沖縄を満喫してみたいところですね。

荒ぶるシーサーのポーズ

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