中村聡史研究室

明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科: Human-Information Interaction / Lifelog / BADUI

SIGHCIで「周辺視への錯視図形提示によるコンテンツ視聴手法の提案」というタイトルで発表をさせていただきました。(福地翼)

   

中村研3年の福地翼です.

今年の8月末に山口県下関市で行われた情報処理学会 第169回ヒューマンコンピューターインタラクション研究会(SIGHCI_169)に参加し,研究発表をしましたのでその報告をさせていただきます.

研究の概要

発表した論文のタイトルは,「周辺視への錯視図形提示によるコンテンツ視聴手法の提案」というものでした.

Youtubeやニコニコ動画などの動画共有サイトの普及により,私たちが触れることのできる動画コンテンツは格段に増加したと言えます.しかし,人々の娯楽に対する欲求は計り知れず,動画コンテンツに触れる機会を十分に与えられるとその環境に飽きてしまい,次第に視聴体験の向上を求めるようになりました.それに伴い,視聴体験拡張に関する様々な研究がなされていました.

本研究では,従来の視聴体験環境手法で求められていた特殊な出力装置の用意や複雑なエフェクトの作成などで発生する視聴環境の用意にかかる手間やコストを問題とし,外部装置や複雑なエフェクトを用いず,単純な視覚刺激(錯視図形)を動画コンテンツ周辺に提示することによって視聴体験を拡張する手法の提案と手法の有用性の調査を行いました.

↓デモ動画

結果をまとめますと以下のようになります.

  • 動画コンテンツ周辺に錯視図形(グリッド錯視,オービンソン錯視,ベクション錯視,エビングハウス錯視)を提示し、図形を動的に変化させることで動画コンテンツに対するユーザの印象に変化が見られることが明らかになりました.
  • 錯視図形の提示による視線のブレはあまり見られず,刺激による視聴の阻害をある程度抑制できていることが明らかになりました.
  • 錯視図形の種類によって影響は変化し,印象変化に対する効果や提示による疲労感の有無に大きな差があることが明らかになりました.

ちなみに本システムを音楽動画に応用したものをこちらで体験することが可能です.お試しいただけますと幸いです.

なお,発表に用いたスライドがこちらになります.

[論文情報]

福地翼,松井啓司,中村聡史: 周辺視への錯視図形提示によるコンテンツ視聴手法の提案, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI),2016-HCI-169(15),1-8 (2016-08-22) , 2188-8760

感想

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発表の様子

最後に感想ですが,初めての発表で緊張もありましたが発表中に起きたアクシデントや質疑にもきちんと対応できたと思います.また,質疑の中では研究における調査が不十分な点や応用に関する意見を多くいただいたので今後の研究に生かしていきたいと思います.

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