中村聡史研究室

明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科: Human-Information Interaction / Lifelog / BADUI

INTETAIN2017で”Analysis of Average Hand-drawing and Its Application”という内容で発表をしてきました(新納真次郎)

   

セミが鳴き始め、じめじめと暑い日が続いていますがお元気でしょうか?

暑かった夏も終わり過ごしやすい日が続きますがお元気でしょうか?
報告を後回しにしてたら一夏が終わっていたM1の新納です!笑

今回はなんと、2017年6月20日から22日までINTETAIN2017というポルトガルのマディラ島で行われた国際会議に参加し発表してきましたので、その報告をさせていただきます。発表した研究は、以前に紹介した

にある内容を英語化したものとなっております。まずは発表してきた研究の概要について紹介させて頂きたいと思います。

研究の概要

基本的な内容は以前に発表したものとは変わりませんので、研究の説明については軽くにさせていただきたいと思います。詳しく知りたい方はEC2015JSAI2016WISS2016などの発表記事を参考にしていただければと思います。

今回行なった研究は、手描きイラストの特徴を明らかにしたという研究です。

手描き図形に対する評価実験を行い、以下の3つの特徴を明らかにしました。

  • 平均した手描きイラスト>実際の手描きイラスト
  • 全員の平均手描きイラスト>各自の平均手描きイラスト
  • 利き手の平均手描きイラスト≒非利き手の平均手描きイラスト

さらに1つ目の特徴を用いて、「ユーザが満足いかずに何度も描き直してしまう」という絵を描く上で見られる行為に注目し、以前に描かれたストロークと現在描かれたストロークを平均化することで綺麗なストロークにし、ユーザにとって満足いくような絵の描画を支援するドローイングツールのプロトタイプを実装しました。以下の動画や発表スライドをみていただくと、どういったシステムか詳しくお分かりいただけると思いますので是非チェックしてみてください。

システムの実行画面

システムのデモ動画

また他にも明らかにした特徴から、

  • 子供や友達と一緒にイラストを描く時に、リアルタイムに2人のストロークを平均化することによるペアドローイングのような新しい体験の提案
  • 利き手、非利き手に問わず描きたい理想のイラストは一緒である。しかし、複数人の平均イラストの方がそれよりも綺麗と評価されることから、絵をよりきれいなものにしたい場合は、人が持っている絵に対する理想と複数人が持っている理想のギャップを埋めなければならない

などが考えられます。今後もこのような可能性について明らかにしていきたいと考えております。

気になった発表

今回はキーノートの発表がとっても興味深いものだったので紹介させていただきます。

  • Clara Manciniさんの発表

Animal Computer Interactionという、動物とテクノロジーの間のインタラクションについての研究です。たとえばボタンでシャワーを出すという象にとってのテクノロジーを考えたとしましょう。このテクノロジーを考えた時、もちろんプラスチックのボタンではすぐダメになってしまうので、象の体重がかかっても耐えられる頑丈なボタンにしなければなりません。また、象が「押したらシャワーが出る」というのを理解できるデザインにするということも考慮しないといけません。この研究では、この例のよう動物についてのインターフェースを考えた研究であり、様々な実験を通してどんなインターフェースが動物にとって使いやすいかなどを調査しています。中村研究室でも『人』にとってのUIについて研究をしているのですが、これは『動物』にとってのUIを考えたものでとっても興味が魅く話ばかりでした。また Manciniさんの研究室では、研究のために犬を2匹飼っているらしく羨ましくなりました!ぜひ中村研でも!と思い先生にねだりましたが断られました…笑

(画像:http://www.open.edu/openlearn/science-maths-technology/computing-and-ict/computing/animal-computer-interaction-and-dogsより)


  • Henrik Hautop Lundさんの発表

Playware ABCという以下のコンセプトに則ったHenrikさんの提供するプロダクトをいくつかご紹介いただきました。

  • A: Anybody, Anywhere, Anytime
  • B: Building Bodies and Brains
  • C: Construct, Combine, Create

紹介では誰でも手軽にプログラムが可能なレゴを使ったロボットのFable Systemや、傾けると音が変化するMusicTiles magic cubesなど面白いプロダクトをたくさん聞かせていただいたのですが、その中でも踏むことで音がでたり光ったりするインタラクティブなパネルであるmoto tilesというプロタダクトが、シンプルでとっても面白いプロダクトだと感じました。moto tilesはパズルのように繋げることができ、他のパネルと連携することもできます。Henrikさんはこのパネルを実際に福祉センターや保育園に持って使ってもらうことで、リハビリや遊びに使ってもらうという活動をしており、かなり普及しているそうです。現在はプログラマブルではないのですが、今後プログラマブルにしていくそうなので、是非ともこのプロダクトを使ったハッカソンなどができたらいいなと感じました。

また英語が聞けなくても写真や図でわかりやすく説明していただいたため、とってもわかりやすい内容でした。このように言葉が通じずとも分かるプレゼンテーションを見習っていきたいと思いました!笑

(画像:http://www.henninglarsen.com/news/archive/2015/10/intelligent-tile-promotes-mobility-.aspxより)

国際会議の感想

はじめての国際会議ということもあり緊張しましたが、発表に対する海外の方のリアクションがとても豊かでいつもより楽しく発表ができました!

そしてたくさんの人から「発表面白かったよ」と言ってもらえたことが何より嬉しかったです。

また、質疑が発表者全員まとめてパネル形式で質問を受け付けるというもので質問やコメントがたくさんもらえ、特に難易度が高くほぼ聞き取れなく戸惑いましたが、それでもいろんな人に興味をもらえたということでポジティブに考えています笑。次チャンスがあるなら英語のリスニングにもっと力を入れ、国際会議にリベンジしたいと考えています!

またコメントやフィードバックを反映させたアプリケーションを後日自分のウェブサイトGithubに載せるつもりなの、是非使ってもらいコメントやメールなどを頂けると嬉しいです。

発表の様子

そしてマディラ島はリゾート地ということもあり、ツアーで色々な場所に連れて行ってもらいました。街並みや展望台から見た景色はとっても綺麗で、家に帰るのが名残り惜しくなるような場所でした。

マディラ島の展望台からの景色

世界で2番目に高い丘にある高所恐怖症にはきついガラス張りの床(一部ひび割れてた)

 

謝辞

今回は苦手な英語で発表するということもあり、様々な人にサポートしていただきました。特にB3の斎藤光くんや宮下研究室の塩出くん、友人の岩崎くんには発表練習に付き合ってもらい大変感謝しています。そして中村先生にもたくさん迷惑をかけてしまいましたが、貴重な経験をさせていただき本当にありがとうございました。

おまけ(海外編)

今回も料理が美味しいレストランへと行きました!料理やお酒の美味しさだけでなく、店内の雰囲気や店員さんの心遣いがとっても素敵でした。みなさんもマディラ島に訪れた時は、是非行ってみてはいかがでしょうか?(お店の名前は忘れてしまいましたが!!)

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