福岡で開催されたエンターテインメントコンピューティングシンポジウム2019に参加してきました!(藤原、南里、木頃、古市)

   

こんにちは。B4の南里です。

2019年9月20〜22日に福岡県にある九州大学大橋キャンパスにて開催されたエンターテインメントコンピューティングシンポジウム(EC2019)にB3藤原、B4南里、木頃、古市が参加してきましたのでその報告をさせていただきます。藤原の発表につきましては、別途発表報告記事がありますので(こちらの記事)をご覧ください。

こちらの記事では、気になった研究と台風直撃していた福岡の感想を書かせていただきます。

 

気になった研究

非常に興味深い研究がたくさんありましたが、ここでは南里、木頃、古市が気になった研究を1つずつご紹介させていただきます。

南里の気になった研究

ダンスゲーム譜面の特性分析とクラスタリングに基づく特徴的な譜面の自動生成(辻野 雄大(立命館大学大学院),山西 良典(立命館大学),山下 洋一(立命館大学),井本 桂右(立命館大学))

こちらの研究は、ダンスゲームの譜面を8つの特徴に分類して学習することで特徴的な譜面を自動生成する研究です。

音楽ゲームの1種であるダンスゲームは、幅広い年齢層のユーザがいます。若年層では体育の授業や趣味、エクササイズの一環として、高年齢層ではリハビリなど様々な用途で利用されています。音楽ゲームを用いた研究の一つに、譜面の自動生成があります。Dance Dance Convolution(DDC)という研究がありますが、この研究では、どのような楽曲を入力しても同じような譜面になってしまう問題があります。本家であるDance Dance Revolution(DDR)には多様な譜面が存在しており、それぞれが持っている特有の「面白さ」を欠いてしまっています。この研究では、その「面白さ」が関係している要素として考えられる特徴を挙げ、譜面のクラスタリングを行い、それを用いて譜面を自動生成しています。

この研究は、実際にデモ発表のときに体験させていただきました。DDCとは異なり、特徴に基づいた譜面が生成されていることが感じられました。しかし、発表にもありましたが1譜面しかない特徴を除外してしまっている点が勿体ないと思いました。今後の展開としては、特徴を盛り込んだ練習用譜面が作れるようなれば良いなと思いました。

木頃の気になった研究

姿勢検出法を活用したスポーツ反復練習のためのスマートミラーシステム(新野大輔(芝浦工業大学),井尻敬(芝浦工業大学))

スポーツにおける反復練習の様子を可視化することを目的とした研究です。

野球やテニスの素振りのような反復練習を行う際、鏡の前で練習することがあります。スポーツやダンスの適切な動作を習得するための付加情報を提示するシステムは開発されていますが、素振りのような高速な動きには不向きであったり、高速な動きに向いていても計測機器が高価であるといった課題があります。この研究は、高速な動きを計測・可視化するために比較的安価な民生用高速度カメラを用いて、撮影した映像とユーザの姿勢をリアルタイムにプロジェクタに提示するシステムを提案しています。

このシステムをデモ発表で体験させてもらいました。プロジェクタに映っているカメラで撮影した映像を見ながら練習をするシステムでありますが、実際の鏡と同じような感覚で練習ができるように感じました。また、撮影した映像には自身の姿の上に重心や軸が表示されており、一人で練習を行う際にも効率よく技術を向上することが可能になると考えられるます。動作の認識精度には改善の余地があると感じましたが、その点についても具体的な改善案が考えられており、今後の発展に期待したいです。

古市の気になった研究

ストレッチセンサを用いた残呼気量提示機能をもつ歌唱支援システム(松井勇介(神戸大学), 寺田努, 塚本昌彦(神戸大学大学院))

私たち自身が音楽を表現できるエンタテインメントとして、多くの人に親しまれているものの一つにカラオケがあります。カラオケに搭載されている採点機能の精度が向上したことにより歌唱練習ために利用する人も増えていますが、歌唱支援システムとしてはまだ十分ではありません。この研究は、歌唱のクオリティに大きく関わる呼吸、呼気コントロールを支援するシステムを提案しています。

手法として、まず、胸部と腹部にストレッチセンサを取り付けた着衣型デバイスを使用し、身体の周径の変化を取得します。そして、そこから息の残量(残呼気量)を推定し、推定結果と同時にお手本の残呼気量の波形をリアルタイムに提示する、というものでした。

私も歌うことが好きでよくカラオケに行くのですが、たまに歌っている途中で(このままだと息が続かない…)と気がつき焦ることがあります。このシステムが実用化されれば、そうした失敗を減らしたり、アーティストと同じ抑揚で歌ったりできるかもしれないと、とてもワクワクしながら発表を聞かせていただきました。

 

感想

今回は、B3である藤原さんの初めての発表でした!初めてとは思えないほど発表中は落ち着いていて、質疑応答もしっかりできていて、すばらしい発表でした!ド緊張して、暴走気味だった自分とは大違いですね!

学会の期間中、ちょうど台風が直撃することもあって、暑かったり涼しかったりと、気候で色々と振り回された気がします。特に大きなトラブルもなく無事に帰ってこれたので、よかったです。

空き時間には、福岡のグルメ・スポットをたっぷり堪能してきました。福岡といえば、先日ギネス記録に登録された「博多通りもん」は、お土産におすすめです!ぜひ、福岡に来たときは買ってみてくださいね!(謎宣伝)

学問の神様が祀られている太宰府天満宮(卒業できることをお願いしました)

マイナスイオンパラダイス、白糸の滝

ごま鯖(個人的にとてもおすすめ)

次はどこに行けるかな!進捗出さないとね!

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