SIGHCI178参加報告(徳久弘樹)

      2023/03/22

 

こんにちは。中村研究室M1の徳久、B4の佐々木です。

今回は2018年6月14日&15日に東京大学福武ラーニングセンターで行われた第178回ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)研究会に参加してきましたので、その報告をさせていただきます。

発表報告は以下のリンクをご参照ください。

ここでは、当日発表された研究の中で徳久が気になった研究を紹介させていただきます。

徳久の気になった研究

「人の動作量の変化に着目した人-ロボット対面会話終了時のロボットのふるまいデザイン」:井坂俊彦・大島直樹(東京電機大)・青木良輔(NTT)・武川直樹(東京電機大)

近年Pepperをはじめとした、店頭や高齢者施設に配置されるロボットが増えてきました。そんなロボットは人とのコミュニケーションを目的としており、相手の人間に違和感を与えないためにも、身体の動きから言動の一つ一つの細かい部分まで精密に研究されて作られています。しかし、会話の終結部分、すなわち会話の終わり方について行われた研究は数が少なく、知見が不足しているそうです。

会話を終わらせたいと思っても会話の相手が盛り上がっていたり、相手に嫌がられることを危惧するために会話を終わらせづらい状況というのは人間同士の会話でもよくあります。

そこでこちらの研究では、その会話の終結部分に対して、人間とロボットの会話がスムーズに終えられるロボットの振る舞いを提案しています。

手法としては会話を終わらせたいときに人間が無意識に取ってしまう癖(視線がずれる、うなずきが減る等)のような非言語情報に着目し、それらが観測されたときにロボットが「そろそろ終わりましょうか」のように会話終結に向けたアプローチを取ってくれるというものです。

自分がこの研究に興味を持った点としては、まず研究背景への共感が大きな要因と言えます。著者の方たちはロボットと人間の会話終結メカニズムがわかったら、いずれは人間同士の会話にも応用できるか検討していくとおっしゃっていたので、ぜひ聞いてみたいと思っています。

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